占いの館

もう10月ですね。はーっ、10月かあ。毎年言ってるような気がしますが、今年も言います。一年って過ぎるのが早すぎませんか?どうしよう、もう今年が終わってしまう。だけど、まあ仕方ないですね。時間は平等に過ぎていくわけで、私だけ時間が早く過ぎていくわけでないですもんね。だけどだけど、わかっちゃいるんだけど、やっぱり早いよ〜!

やらなければならないことはあるんです。わかっているんですけど、なかなか重い腰が上がらないときたもんだ。それでね、ひとつ質問。やらなきゃいけないことがたくさんある時って、どうでもいい別のことがやりたくなりません?例えば、テスト前にお部屋をお掃除しちゃったり、早く寝なくちゃいけないのに、夜中にお料理始めたり。これってあるあるですよね。

最近は現実逃避のためYouTubeを見ちゃう。結局この流れから抜け出せないんです。それでね、私のおすすめ動画にタロット占いが「見て見て〜」って上がってくるんです。私、双子座なんですが、双子座さんの10月の運勢とかバンバンくるので、そんじゃまあ観てみようかな、と。占いって女性は好きな人多いって言われるけど、私も大好き。そんなわけで、ついつい観ちゃった、タロット占い。

そうそう、このブログはおすすめ工具を紹介するコーナーですので、ちょいとやりますか。秋といえば大掃除のシーズン。最近では本格的に寒くなる前に家をキレイにしちゃうっていう方も増えてきました。せっかちな私も当然、大掃除は秋にする派。今年は窓のサッシをピカピカにしたいんですよね。ちなみに私は窓掃除が1番苦手です。家の中でもないし、家の外でもないし、どう手をつけたらいいのやら悩む場所。

というわけ、今年はマキタの充電式エアダスタを使いますよ。まるでインパクトレンチのようなフォルムでありながら、ブロワの機能。いいとこ取りのような商品で、当社でも人気あります。40Vmaxと18Vのものがありますので、お手持ちのバッテリに合わせて購入できます。ではこちらのエアダスタを使ってサッシの砂やほこりをシューっと吹き飛ばしてみます。シューっ!おお〜✨いいですね。きれいになったら水拭きします。おお〜スッキリ。こんなに手軽にお掃除できるなら、後回しになんかしないで前向きにサッシをきれいにできますね。

さてさて、YouTubeのタロット占い。どんなもんやらと眺めていると、いやいや驚いた、カードの絵柄がとっても素敵!いろいろ観ているとたくさんのカードがあるし、絵柄も内容もいろいろあるんです。ちょっとおどろおどろしい絵柄もあるんですけど、それはまたそれで素敵だなあ。よくよく見てみると、タロットカードの他にオラクルカードってのも出てきて、これがまたキレイな絵柄なんですよ。厚みもあって額縁みたいな中にステキな絵柄が描かれていたりして、ヨーロッパの絵画みたい。

当たるとか当たらないとか、そういうのはよくわからないです。全部当たっているような気もするし、全然違うこともある。だけど、やっぱり占いって神秘的で好きですね。そうそう、タロット占いをYouTubeで聴き比べてみると、お話が上手で物語のように話す方や、あまりお話がお得意ではなくて、カードの意味だけをつらつらと述べる方もいますね。はっきり断言する方もいれば、そうでない方も。カードもキャラクターものの可愛らしいものもあったりして、本当に個性的。

そこで私、タロット占いってものに挑戦したくなっちゃたんです!だって、美しいカードをめくりながらメッセージを伝えていくなんて、楽しそうですよね?それからもうひとつ、いいなと思ったことがあって、タロット占いって悪いことは言わないらしい。それって嬉しいですよね。神社のおみくじとか、大凶出ちゃったら立ち直れないじゃないですか!あー、今年は幸先悪いんだ、って落ち込みます。その点、タロットは「悪いカードって一枚もないんですよ」とYouTubeで言われてたので、ちょっと前向きでいいかな、なんて。

善は急げって感じで、タロットカードをポチりました。全部の絵柄が見られるわけじゃないから、なんとなくいいかなぁって雰囲気のものをポチッと。可愛い動物がコーヒーカップを抱えてるのが可愛らしかったので、えいっ、これだ!と。こういうのだけは行動が早いんだねとか、言わないでくださいね。タロットも地道に練習してみようと思ってるんですから!それで、占い好きなお客さんに「仕事運、みてあげる〜」とか言いたいなぁ。ちょっとワクワクしちゃいます。いろいろ想像してウキウキしてますが、実はまだタロットカードは手元に届いてないんです。もう空想で浮き足だっちゃうなんて、本当におめでたい私。楽しみだなあ。あ、そうだ、気の進まないお仕事もこの勢いで頑張りたいと思います。うん、がんばらなきゃ。本当に今年が終わっちゃうもんね。もう10月だよ!どうしよう…。あれれ?話が最初に戻ってしまった。結局何にも終わってないし、なにも始まってませんでしたね。やれやれ。

箱への愛が止まらない

小学校で買ってもらった『さんすうセット』が大好きでした。けっこう大きめの箱をパカっと開けると、黄色や青の四角や三角の板が入っていたり、数字のカードや時計が入っていた気がします。一番好きだったのがお花型のおはじきでした。まん中に磁石が付いていて、同じ色通しでまとめてみたり、色違いで重ねていもむしみたいにしたり。算数の時間で使われることはほとんどなくて、結局おうちでおもちゃに使うことになるんですけどね。

それから高学年で買ってもらった裁縫道具も好きでした。薄いベージュの箱に、キレイな扇子のイラストが付いていました。別に好みのものを選んだりできるわけでもなく、学年の女子みんな同じ箱で中身も一緒なんですけど、これもとっても好きでした。箱をパカっと開けると、針と糸がひと通り入っていて、すぐに使えるようにそろっているんです。先生から「裁ちばさみは布以外のものを切ってはいけません。すぐに切れなくなりますよ」と最初に注意がありました。そうか、裁縫道具は繊細なんだな、と教えられた気がして、ずーっと丁寧に扱っていました。最近新しいものに買え変えましたが、30年くらいこの裁縫セットを使っていた気がします。

道具を箱から出して、使い終わったらまた箱にしまう。この動作がプロっぽくてかっこいいと感じていたんです、私。そうそう、その裁縫道具ですが、扇子のイラストのついたフタを開けると、中は2段になっているんです。何かを縫う前に針は針山に刺したり、糸を通したりなどの準備をするんです。ハサミもカバーを外してすぐに使えるようにします。そして使い終わったらまた元の通りにしまっていくんですね。そうじゃないとフタがきちんと閉まらないですから。ミシンを使うようになったり、ゴムを通すような作業がはじまると、道具も増えてきてしまうので、いつもキレイにしておかなくてはならなかったのを覚えてます。

当社は電動工具を販売しているプロショップです。解体作業やはつり作業をしている職人さんが主なお客さまです。もちろんそのほかの業種のプロの方もたくさんいらっしゃいます。そのプロの方がいつも悩んでいるのが収納。メーカーさんは専用ケースって売り出しているものでも、ちょっと入れにくかったり、すっきり収まらないものもあったりするんです。できればスポッと入って取り出しやすい形だったりすると本当に嬉しいのだけど。全然上手く入らなくて、ちょっぴり強引にフタを閉めてお客さまにお渡しする時、本当にごめんねと思うことあります。

かと思うと、気持ちよくすっぽり入ることもあって、これは気持ちがいい!でも、当社では工具をお売りする時って、すぐに使える状態でお届けすることも多いんです。そうなるとディスクグラインダなどは刃をつけたり、集じんカバーをつけてお渡しするから、本当はその状態でスポって入ると気分いいんだけどなあ。できればフタを閉めるバックルもアルミ製だとちょっと嬉しい。ガチャっと閉まると気分いいですよね。

意外と箱に入れるって作業って、こだわってる人が多い気がします。当社のお客さまってほとんどが男性なんですけど、けっこうきちんと収納されてる方も多い印象です。ちょっとしたスキマにきれいにコードが収納されてたり、収納しにくいマルチツールの小さな替刃が上手に納めてある方もいらっしゃいますよ。自分の道具は使ったら戻す、しかもきれいに戻す。できそうでできないプロの技です。心意気です。シャレていてかっこいいと思ってしまいます。

そうそう、大切な方へのプレゼントってどんなものを選んでますか?ちょっとしたお祝いやお礼とか、ついつい甘いお菓子を選んでしまうことが多い私。しかもクッキーを選んでしまうんですよ。それも個包装になっているものではなく、箱の中にびっちりと詰め込まれているクッキーを選んでしまう。そりゃあね、食べやすさとか賞味期限のことを考えると、ひとつひとつ包装されているものがいいに決まってるんです。わかってます、はい。でも、キレイな箱を開けた時に、テトリスのようにびっちりクッキーが並んでいたら「わあ」ってなりません?私はなっちゃうんです。

最近気づきました。私は箱が好きで、箱の中にびっちり入っているものが好きだし、そこから何かを取り出して、戻したりすることにテンションが上がるタイプなんですね。でも、できない。何ができないって最近は箱収納ができない。大好きなはずなのに、なぜ?って思いますよね。そう、それは箱に何を入れたのか忘れてしまうから。たまに「なんだ、この箱は?」と思ってパカっと開けてみると、くるくると丸められたリボンが収納されてたりする。何かの時に使おうと思ったのか、はたまた収納したいだけだったのかはわからないけど、こういうのを見つけると自己嫌悪におちいりますね。そして思う。中年以降は見える収納にしましょう。しまい込んだら最後、絶対に陽の目をみることはないのですから。箱収納、大好きだったけど卒業します。箱に入ったものは贈り物のクッキーだけにしようと思います。

自分量でいいんだよ

ひとつ質問。『あなたは几帳面ですか?それとも大ざっぱですか?』。うーむ。これって答えるのが難しいですよね。こんな質問されたらモゴモゴしちゃう。「全部きちんとしてはいないけど、こだわるところはきっちりしている気もするし、だからといっていいかげんところもあるしモゴモゴ」ですよね?全てにおいてきっちりしている方、ごめんね。全てにおいてだらしない方もごめんね。たぶん9割方はどっちつかずのモゴモゴだと思われます。

私、ウエダキコーの事務もやっておりますが、家庭の主婦業もやってます。得意な家事なんてものはありません。毎日を淡々と繰り返せる根気のある人間だけが主婦業ができる人、と信じております。今日はなーんにもやりたくないなぁ、と思う日がしばしば訪れるし、だからといって何もやらずにいたら誰かがサッとやってくれるわけでもないし、あきらめて動くのみ。動けば前に進むのだから!あー、でも誰かやってくれないかなぁ、とダラける心が顔を出す。

そんな時にいつも心に言い聞かせてる言葉があります。私の座右の銘『いい塩梅(あんばい)』でございます。やらないわけでもない、張り切るわけでもない、いい塩梅。シーツなんて今日洗わなくても困らないけど、着替えやタオルは毎日洗おう、とか、雑巾掛けはひんぱんにしたくはないけど、掃除機は必ずかけようとか。これらは私にとっては『いい塩梅』なんですよ。

お料理はもうちょっと細かめな『いい塩梅』がありますね。健康第一ですから、お料理は私にとっては必要不可欠な家事なんです。食べるものって大切ですもんね。この年齢になるとますます感じる食事の大切さ。だからといって全てにおいて丁寧に作っていたら疲れちゃう。基本、大ざっぱな性格ですので。おほほ。ここで『いい塩梅』登場。だいたいの食材は塩こうじに漬け込んじゃえば美味しくなると信じているんです。肉も魚も塩こうじ。醤油こうじも美味しいですね。味付けも目分量です。ちょっとお醤油、少しだけお酒入れて、はい、火を止める、みたいな。何分とか大さじいくつとか言えないんですけど、目分量のいい塩梅で、はいOKって感じ。

マキタの園芸シリーズ、大人気なんです。昨年発売されたハンディソーがいい!小さなチェーンソーです。木を切る機械ですね。モデルはMUC101DG、マキタユーザーなら必ずお持ちの18Vバッテリシリーズですよ。これ、ずーっと人気です。ガイドバーの長さは100ミリで、重さは2キロ弱しかないので、気軽に使えるんですよね。ちょっと伸びた枝を切りたいな、って時にサッと出してサクッと切れるのがいい。DIYにも便利だと思いますよ。角材をちょっぴり切りたいことってあるじゃないですか。そんな時にこのハンディソーはササっと使えるんです。

昔なんですけど、こういった工具を使ってちょっとした遊び道具を作るという講習を受けたことがあります。育成会のイベントだったのかな。その時、講師の方が「はい、それでは木材を適当な長さに2本切って、真ん中あたりでクロスさせてヒモで結んでください」とおっしゃる。わたしは「まあ、こんなもんか」と、だいたいの長さに切った2本の木材をクロスさせてヒモで結び終わり、周りを見回すと…、みんな木を切ることに悪戦苦闘してるではないか!えっ?なんで?まだそこ?

どうやら「適当な長さに木材を切る」ってことが理解できなかったようなんですよ。「えっ、何センチ?測らなくていいの?2本も?ひゃあー」って感じ。みなさん、きっちりしてるんですね。こんなもん、目分量でいいんですってば。大騒ぎして木を切ったら、新たな問題がぼっ発。木材を真ん中でクロスさせるのですが「真ん中って何センチのところ?」となっちゃった。講師の方も苦笑い。いい塩梅でいいんです、って言葉が聞こえてくるようでした。

今までテキトーで雑な人間だと反省しながら生きてきた私。でも、この作業の時、私って大人じゃーん、と感じましたね。だいたいの手順とか考えつつも、なんとなくいい塩梅を探して、その上でさじ加減とかゆとりを残す。出来上がりはきっちりしたものにはならないかもしれないけれど、時間とか手間とかのバランスで「ま、こんなもんでしょ」と手を打つ。とても高度な作業だと思いませんか?などと、自分のガサツさをいい塩梅に正当化している私です。

真ん中より好きなもの

小さい頃からパンの耳が好きでした。今でも、ふわふわしたパンよりも、こんがりとよく焼けていて、耳の味がしっかりある茶色のパンが好きです。でも、ランチパックのようなやわらかサンドなどが大人気なので、茶色のパン耳は人気ないのかなあ、と残念に思っていたんですよね。ところが、新聞のちょっとしたコーナーのアンケートを見てびっくり!「パンの耳は好きですか?」の質問に「はい」と答えた人が76%も!驚きです。みんな好きなんだね、パン耳。

パン耳を筆頭に「端っこグルメ」なるものが人気らしい。わかる、わかる!端っこって味がぎゅっと詰まっている気がして美味しく感じるんですよね。玉子焼きの端っことか、厚揚げの端っことか、ほんと美味しい。イメージですけど、女将さんがひとりで切り盛りしている居酒屋など、おつまみの端っこもバンバン出てきそう。かまぼこの端っこもそのまんま、みたいな。そういうの、いいですよね。

お菓子の端っこも大好きです。やっぱり、カステラの端っこは争奪戦!ザラメがたっぷりでたまりません。バームクーヘンの端っこも好き。切り落としってネーミングでお安く売ってたりして、なんならそっちの方が食べたいよ。そうそう、わたくしの最近の端っこグルメNo. 1は静岡県浜松市の銘菓『あげ潮』のチーズケーキ。長方形のチーズケーキなんですけど、まわりのクッキーがザクザクで美味しい!端っこはザクザクがたっぷり堪能できるんです。浜松に行ったらぜひ食べてみてください。

当社は電動工具の販売店です。食べ物の端っこのデコボコは好きだよ〜って人はいるけれど、木材のデコボコはいただけない。木のトゲって危ないし、引っかかったりしてイライラしますよね。スベスベにしなくちゃ!そんな時にはサンダーという工具を使います。電動の紙やすりです。手作業でもできないことはないのですが、作業の範囲が広かったりすると疲れちゃうから機械が便利。天井とかバランスの取りにくい場所にも使えます。しかも木材の研磨だけでなく、金属を磨くこともできますよ。サビなどがついている金属を磨いてピカピカにできるんです。

端っこについてさらに考えてみる。自分が常に人生の中心でいたい!という自己顕示欲のかたまりのような方もいるけれど、たいていの人は端っこも好きなんじゃないかしら。電車に乗ると端っこの席って大人気ですもんね。とっても空いていてどこに座っても構わないはずなのに、端っこから座っていく私たち。なんか安心するんですよね。壁に寄りかかっているような安心感に包まれる。

大勢のお泊まりの時の布団も、できれば端っこがいい!今でこそ、おばちゃんになって体力が落ちたのかおとなしく寝てますけど、若い時はゴロゴロ動きまわるので、サークルの合宿などの大勢でのお泊まりって緊張したもんです。そうそう、小学校の修学旅行でおとなりに寝ていた女の子に「足が乗っかってきてびっくりしたよ」と、優しく笑われた時は本当に恥ずかしかったなぁ。

わたくしの娘も寝相が悪くて、こんなところが似ちゃうんですね。娘が小さな子どもの頃は母親である私と一緒に寝ることが多かったので、よく被害にあいました。小さな足や腕がドカンと私に乗っかってくるのはしょっちゅうでした。あれって、けっこう痛くて突然の出来事なので「え?事故?」とか勘違いすることも。びっくりしすぎて飛び起きて「おいっ」って怒りが込み上げることもよくありました。

で、その娘が林間学校に行くという。もう10年以上も前の出来事ですけどね。林間学校といえば学校行事では初めてのお泊まりなんですよ。これは大変だ!娘の寝相が心配だ!そこで人生の先輩である私の入れ知恵は「布団は端っこを選ぶのよ」でした。女子はお話し大好きだし、どうせ寝やしないのだから、真ん中の布団を選ぶはず!さあ、行ってらっしゃい。

で、一泊して林間学校から帰ってきた娘、開口一番「端っこは大人気だったよー」と。え⁉︎そうなの?どうやら眠りについてはどちらのご家庭も心配だったらしく、「私はいびきをかくから」「私もトイレが近いから」「はぎしりが」「目を開けたまま寝る」などなど、みなさん悩みをお持ちだったみたい。そしてどの家庭もお母さんが「いい?端っこの布団を選びなさい」と教えてたらしい。そうか、そうか、どの家庭も娘のことが心配で、いろいろ画策してきたんだなあ。親の愛情を感じますよね。何年経ってもこの端っこエピソードってほっこりする思い出です。

新しいものの使い方

昨今『チャットGPT』という言葉を聞かない日はありません。今さらですが「チャットジーピーティーとは何ですか?」と検索してみると…、ふむふむ。こちらのような文章が。アメリカのAI会社が開発したサービス、とのこと。人間の質問に、コンピュータがまるで人間ように答えてくれるのだという。これはすごい!しかも、使っているところをYouTubeなどで見ると、本当に自然な会話で驚きです。こりゃ使いたくなるわ。

だけど、それ以上の問題も発生しちゃいますね。だって無料アプリで高性能。会話も上手ということは、文章を作るのもお手ものということですし。そうなったら苦労していたことはチャットGPTにお任せしたい!となりますよね。例えば、小学校時代に苦労した夏休みの宿題、そう、読書感想文!あれをあっという間に書いてくれるなんて、絶対に使っちゃいます!中学や高校では英語弁論大会の文章作りにも使っちゃう。大きくなったら大学の卒業論文も書いてもらおうっと。

ま、私が考えることなんて誰でも考えるわけで、やっぱりこれらの問題が現在でも起こっているわけですね。そりゃ起こるでしょう。だって誰でもラクしたいもの。たぶん、文章を作るという『作文という文化』が無くなっちゃう、大変だ!子どもにラクさせるな!大変大変!と。だけど、私の時代にはなかったから使わなかっただけで、使っちゃうとおもうんですよね、チャットGPT。

子どもの宿題に使ってしまうのは問題だけど、これはぜひチャットGPTを使って欲しい!それは『取扱説明書』です。当社は電動工具の販売をしています。はつり業や解体業のプロのみなさんが使う機械をご用意するプロショップです。当社は『お客さまの困りごとにお応えする』をモットーとしておりますので、できるだけ現場ですぐに使える状態にしてお届けしてるんです。ディスクグラインダにご希望の刃を付けて、集じんカバーを取り付けた状態で納品したり、すぐに現場でエア工具が使えるようにと、エアホースに金具を取り付てお届け。夫いわく、これらは慣れてるからいいんですけど、たまにお願いされる組み立て式のもの、この取扱説明書がわかりにくいったらありゃしない!

テーブルソーの台を組み立てる。これ、たまにお願いされるのですが、毎回忘れてしまって、夫でもある社長と妻の私がふたりで悩む。取扱説明書の文章が理解不能でうーむ。理系のみなさんが開発した商品なんでね、もしや取扱説明書も理系の人が書いたのかな、って文章で笑えます。外国製品だったりすると、誰が訳したの?って感じ。そうそう、ハーネスも組み合わせて納品するんですけど、これも難解で。私がマネキンのようにハーネスを付けて夫がベルトを組んでいくんですけど、上とか下とか右から左からと「どっちから見て?」とか大切なことが書いてなかったりするんですよね。伝える気あるのかなぁって文章が多くて、難解な日本語に悪戦苦闘してます。

でも、どうやらチャットGPT、「ハーネスってなんですか?」とかふわっとした質問は完璧に答えるらしいのですが、キーワードを入れて決まった文字数の中で相手にわかるように伝えるという文章は苦手らしいんですよね。ということは、お客さまから「こんな現場でこんな感じなんだけど、いいものある?」みたいな、相手の意図を汲んで理解して、さらに提案するっていう一連の流れなんかは、チャットGPT、苦手なのかしら。

こうやって考えてみると、子供の頃に文章を読んだり書いたりすることって大切なんですね。便利になってはじめてわかる。不便なことには意味があるんだな、と。相手が何を言ってるのかをきちんと理解できたら、こちらも気持ちを伝えることができるんですね。しかもいろんな角度でいろんな表現で。

じゃあ、チャットGPTに負けない人材を育てなくてはってことで、話題の本を読んでみた。『AI vs 教科書が読めない子どもたち』という本です。この本によると、読解力を高めようという教育が必要だとわかりました。読めることが大切なんだそう。そうと決まったら子どもたちに「さあ、本を読みなさい、やれ、文章を書きなさい」とガミガミやってしまう私たち。今までののんびりとした教育ですら子どもたちの能力を伸ばせなかったというのに、ガミガミ萎縮させたらますます文章嫌いの子どもが増えそうです。これは由々しき問題。

ということで、こちらがチャットGPTを使うのはいかがでしょうか、ということを著書の新井紀子さんがちらっと提案してました。親は子どもにガミガミ言ってしまうのは古今東西、今も昔も変わらない。なので、チャットGPTに「〇〇ちゃん、いいね。とっても表現力があるよ」「すごい!もう1週間も続いたね。明日からも頑張ろうね」「疲れちゃったね。今日は1ページだけ本を読んでみよう」などありとあらゆる励ましの声がけをお願いしましょう。きっと私が育てるより立派な子どもが育ちそうです。チャットGPTは子どもは使わず、大人が使うのがベストかもしれませんね。

二周目はパーフェクト

もう終わってしまったテレビドラマの話です。何度も同じ人間として同じ人生をやり直すドラマがありました。細かい内容は置いておいて、わー、これいいな、と思ったんですよ。私が私としてもう一度生まれ変わる。今が一周目の人生なら、生まれ変わったら二周目の人生になる。もちろん、生まれ変わる先が石田ゆり子とかガッキーだったらもっといいけど、自分の人生をやり直せるなら、次こそはもうちょっと頑張りたい!二周目こそ今より立派な人生にしたいではないか。

二周目になったら何がしたいかなって考えてみる。できれば憧れてるものに挑戦したいんですよね。私、ずっと憧れてる仕草がありまして、これを次の人生ではぜひやってみたいんです。それは…暗算の仕草です。エアーそろばん。そろばんをパチパチする仕草。あれ、めちゃくちゃカッコよくないですか?「願いましては〜1円なり」とか読み上げられて、人差し指と親指を机の上でパチパチさせるあの仕草です!

私たちの小学生の頃は塾やらスイミングなんて習い事はあまりなくて、そろばんとか習字、ピアノなどが主流でした。我が家は謎に自主性を重んじる教育だったらしく、そろばんやピアノといった定番のお稽古ごとはさせてもらわなかったんですよね。私が「やってみたい」って言わなかったんでしょうね。残念。ところが小学校4年生の時に、学年一美人で、運動も勉強もできて、字や絵まで上手なパーフェクト少女が現れた!みんな彼女に憧れていたんです。彼女の一挙手一投足に全員が注目!

そのパーフェクト少女がそろばんを習っていて、暗算が得意だったんです。で、いつも右手の指先をパチパチさせて計算していたんですよ。それはもうカッコよかった!あの姿がステキすぎて今でも鮮明に覚えてます。たぶん、当時の担任の先生も彼女のことが好きだったと思うの。だって意味もなく暗算の時間とかあって、彼女のエアーそろばんパチパチを何度もやらせていたんだもん。そのおかげで私も何度も見ることができたというわけ。

当社は解体業やはつり業をメインとしているお客さんが多く、こちらのプロの方が長年使い続けている工具のひとつにハイコーキのハンマがあります。H41SAからスタートして現在はH41SA4までバージョンアップしています。当社でも売れ筋の商品で、群馬県内ではかなりの数を売っていると自負してます。えへん。H41SA2からH41SA3になる時などは、メーカーさんの方から「もっといい商品にしたい」と相談があり、当社のお客様の声が反映されたりした思い入れのある商品なんですよ。

この商品が出るまでは、はつりのお仕事って手作業だったんです。今では信じられませんが手ノミと石頭を使ってたたいていたんです。気の遠くなるような作業だったそうで、機械化された時は衝撃的な事件のようだったらしい。この機械が出てきて急にはつり作業が進化したんです。昔の話をきいてみると、当社もこのハンマと共に成長していったんですよ。ほんの40年前くらいの出来事ですから驚きです。ハンマも進化してます。バージョンアップしてますよ。改良を重ねながらこれからも長く愛されていくことでしょう。

で、そろばん。私、人生の二週目こそ、ぜひそろばんを習いたい!やっぱりこの暗算というものは小さい頃からやらねばできないものだと聞きました。で、そろばんを習っていたという優秀マダムにきいてみた。「うーん、私は暗算苦手だったよ」と。えー!そろばん教室に行った子は、軒並みあの指先パチパチができるのだと思ってた。優秀マダムいわく、「頭の中で数字を追いかけてるうちはダメなのよね。なんというか透明なそろばんを動かせるようにならないとね」

ふむむ。これはかなりの特訓を要することが判明。でもね、私は知っている。あのエアそろばんのカッコよさを。美人ちゃんのステキさを。だから私は人生二週目なら頑張れるような気がするの。で、優秀マダム、「今からでもできるんじゃない?別に運動神経とか筋力とかいらないし。こつこつ頑張ればいいのだし」と。え〜、一周目の今?うーん、わかってるけど、できれば小学生の時にドヤ顔でパチパチやりたいんだよね。今やってもただのおばあちゃんじゃん。バージョンアップする瞬間は小学生がいいんだってば。二週目は知的な小学生、目指す予定です。

プレゼントはできないけれど

遅くなりましたが、新入社員のみなさん、入社おめでとうございます。緊張してる方もいらっしゃるとは思いますが、大丈夫、とって食われたりはしません。一生懸命、真面目に誠実にお仕事をすればいいだけのこと。それだけで君たちには価値があるんだぞ!

コロナ禍で、新入社員の採用を控えていた会社もあるでしょう。少しずつではありますが、元の社会に戻せるところは戻していこうと、大人たちも頑張ってたんですよ、実は。若者よ、新しい世界に飛び込んでくれてありがとう!一緒に頑張っていこう!と気持ちを新たにしている会社も多いかもしれませんね。

ウエダキコーもいつかは新入社員がバンバン来てくれるような会社にしたいな、という野望はあるんですけど、まだまだでして。今年も新聞やSNSで見る大きな会社の入社式をワクワクしながらながめてました。慣れないスーツに身を包み、キリッとした表情で夢を語る若者たち。あー、いいですね。まだまだ日本だって捨てたもんじゃない、と嬉しい気持ちになるもんです。

そんなさわやかな気持ちの裏で、君たち新入社員の上司やら先輩って私と同じくらいの年齢なんだよな、と気づいてがく然としました。これは先輩側も緊張ですよね。若者に嫌われたりしたらどうしよう、とパニクっている先輩の姿が見えるよう。最初が肝心とばかりにイキリ倒しちゃってる先輩を見ても、若者たち、バカにしないでね。先輩たちだって新入社員と同じくらい緊張してるんです。コミュニケーションを取るために、必死に努力して頑張っているんです。

コロナ禍で控えられたといえば、新入社員の歓迎会でしょうか。社員同士でお酒を飲みながら親睦を深めましょう、というアレですね。開催に関しては賛否両論ありますが、最近では若者からも「開催したい」という声も出ているとか。

そういえば、思い出すこと28年前。新入社員だったわたくし、会社で歓迎会のバーベキューをしてくれました。私は普段から料理もロクにしてなかったものですから、ドキドキだったことを思い出します。先輩女性にピーマンを渡された時は「どうすれば正解なのか?」と思い悩んだりしたものです。かわいかったなあ。そのとき、凝り性だった男性の社員さんがいて、バーベキューだというのにプリンアラモードを作り始めて「はい、どうぞ」と、みんなに配り歩いていたことは鮮明に覚えてる。でも、やっぱりクーラーボックスではアイスは溶けちゃってたんですよね。残念!こんな時に、マキタの保冷温庫があったなら!

マキタからまたまた新商品が出ます。充電式保冷温庫シリーズで、大きさは29Lです。ちょっと大きめで2リットルのペットボトルがたて置きできますよ。色はマキタブルーとオリーブ色です。仕切り板を使えば冷凍・冷蔵どちらも使うことができます。当時これがあったなら!あの男性社員の作ってくれたプリンアラモードがきっと完璧にできたはず!いや、でもなんでバーベキューにプリンアラモードだったんだろう…???

きっと当時のプリン先輩もコミュニケーションを取るために悩んだんだと思います。いろいろ悩んで「そうだ!プリンアラモードだ!」と思い立ったのでしょう。プリンが正解か不正解か、そんなことはどっちでもいいんです。新入社員を迎え入れるにあたり、どうやったら喜んでくれるかな、何をしたら楽しんでくれるかな、と想像して考えてくれたことが嬉しいじゃないですか!しかも、プリン先輩、押し付けがましいわけでもなく、ドヤ顔だったわけでもなく、サラッと「どうぞ」と。50歳になった今、思い返すとプリン先輩って立派だったなあ、と感心してしまう。手柄にするわけでもなく、本当に素敵な先輩だったかも。当時はプリン先輩の素晴らしさに気づかなくて、本当にすみませんでしたっ!

なんとなくコロナのある社会にも慣れてきて、これからコミュニケーションの取り方が変わってくるかもしれませんね。マスクのない表情もこれからは見られることも多くなりそう。でも、やっぱり思い出すのはあのプリンアラモード。プリン先輩の顔は覚えていないし(ごめんなさい)、あれからどうしているのか全くわからないのだけど、きっと家族に優しいお父さんになっていそう。今もバーベキューしてるといいなあ。もし会えたらマキタの保冷温庫どうぞ、って勧めてみようっと。え?プレゼントしないのかって?うーん、まあねえ、そこは、ねえ。暑い夏に向けて、キャンプやバーバキューにみなさんもぜひどうぞ。

あなたの未来はしばれない

卒業シーズンですね。今も『卒業ソング』ってあるのでしょうか。娘の卒業式で吹奏楽部の在校生がレミオロメンの『3月9日』を演奏してくれてジーンとしましたが、その出来事もなんだかんだ5年以上前だなあ。ちなみに私の頃は斉藤由貴の『卒業』ですね。幼い感じなのに毅然として歌う姿と、卒業式で泣かない、という斬新な歌詞に新しい時代を感じたものです。みなさんの卒業の思い出ってなんですか?

わたし、卒業の思い出って特になくて、どちらかというと先の不安が大きくてそれどころではなかったんですよね。若い時って恥ずかしいくらい無知だったので、大人の言葉を間に受けてしまってたんですよ。小学生の時は「中学に行ったら大変だぞ」、中学の時は「高校はもっと大変だぞ」、大学の時は「社会人になったら甘えんな」と言われて、いつもいつも脅されているような気持ちでした。大人になるって大変だなあ、嫌だなあ、このままじゃダメなのかなあ、と心配しかなかった。

で、大人になって思う。50歳になったのではっきり言おう。大人って、おどされるほど大変でもないし、甘えることもできます。どちらかというと、大人になった方が選択肢が広がると思いますよ。会社勤めして、朝が苦手だなあと感じたら、自分の時間で働けるように会社を作ってしまってもいいし、人との距離感をとるのが上手い人は、人が多い職場を積極的に選べばよろしい。1人が好きなら1人で働ける仕事ができるような勉強をしてくださいな。職場は日本のみならず、海外だって行ってもいいんです。大人って自由なんですよ。全部自由ってわけではないけれど、子どもの時の不自由さは大人になるとかなり解消されるはず。

マキタさん、やりましたね。今度はレンジを発売しました。企画室、自由すぎませんか?このノリがうらやましいです。そうそう、マキタさんの紹介映像がシュールで面白い。リアゲートをパカっと開けると現れるマキタレンジ。作業服の職人さんがおもむろに取り出したのは…コンビニ弁当。そして、温める。普通のお昼ごはんの風景なのにキラキラしてて笑えるんですよ。

私、冷たいご飯って平気で食べちゃうんですけど、温かくないと絶対にイヤって人、かなりの人数いると思われます。みんな言わないだけで、本当はほかほかご飯しか勝たん!と、こだわっている方が日本中あふれてそう。我々は昔から『温かいお弁当を食べる』ってことに努力してきた国民性。駅弁を温める技術。手作り弁当を保温する商品の数々。どうにかして温めたいとこだわり抜いてきたではないか!マキタさんがレンジを作ろうっと、と考えたのは、歴史からみて当然の流れなのだろう。

給食はね、冷めるんですよ。だって、クラス中に配り終わるまでに時間かかるじゃないですか。中学や高校でお弁当だった方も多いですよね。子どものお弁当なんて作ってもらえるだけありがたいってなもんで、冷たいとか固いとか、文句なんて言えませんよ。文句なんて言おうものなら「はい、お母さんは一生作りません」と極端なこと言い出すに決まってるんだから。子どもは黙って食べましょう。

それでは大人になりました。レンジくらい持ち運んだっていいじゃないですか。マキタのレンジはバッテリがあればどこでも温められますよ。これぞ大人の自由です。くだらない?とんでもない、自由を勝ち取るのは大変なことなんです。大人が必死に考えて、あーだこーだ悩んで、お金もかけて商品化したんです。そして大人が大金払って購入する。温かいお弁当を食べる。これぞ大人。

大人が「社会はそんなに甘いもんじゃない」って言うじゃないですか。あれ言ってる人って、おそらく自分が耐えて頑張ってきた人生を否定されてたまるか!って感じなんだと思います。これ、私の個人的な意見です。偏見もかなり入ってます。でも、きっと図星です。ねえねえ、もういいじゃないですか。いろんな価値観があってもいいじゃないですか。だから大人のみなさん、子どもに対しておどかさないでください。大人って楽しいよ、レンジ持ち運ぶことができるんだよ、くらいなこともたまに言ってあげてください。夢を持った子どもが大人になって夢のある商品を作ってくれると、わたくしは信じております。

きゃぴきゃぴしていたい!

30代の頃でしょうか、「自分より若い人にものを教えてもらいなさい」と言われたことがあります。誰に言われたのかも忘れたし、もしかしたら新聞や雑誌のコラムで目にした言葉かもしれません。それはずーっと私の心に刺さっていて、今までずっと意識して、あえて若い方にものを習う機会を作ってきました。そして50歳になった今、本当だ、これは大切なことだったんだ、と確信。

若い人の言うことを聞く。これ、本当に難しいです。まず、こんな言葉がついつい頭に浮かんじゃうよね。『ほら、これだから今時の若者は』とか『親に向かってなんてことを』とか『若造にわかられてたまるか』とか、どんどん出てくるな、こりゃこりゃ。まーね、自分たちだって頑張って生きてきたわけで、若い人に「それ、違いますよ」とか鼻で笑われたら、ついつい人生経験を盾に威張っちゃうよなあ。わかるよ。深くうなずく。うんうん。

それでもやっぱり、若い人の言葉ってタイムリーなんですよ。速さとか柔軟さとか、学ぶべきこと多いよね。コロナの時代になって思いましたね。過去の経験ってまったくといっていいほど役に立たなくなったな、と。私たち、中年以降の人間は、これからどうやって生きていけばいいのだろうと、絶望した気がしましたもん。

でも、私には強みがあったんですよ。若い人に習うことに慣れていた!わたくし、大人バレエを習っておりまして、今まで習ってきた先生方は自分より年下ばかり。バレエって難しくてヒーヒー言ってるんですけど、年下の先生たちはビシバシ厳しい。そうは言ってもこちらも若い先生を尊敬してますので、必死に食らいつくという関係性です。身体は動かないのでね、その辺は考慮していただきたいな、と甘えつつも、尊敬する年下先生に認めてもらいたいという、純粋な気持ちもあるわけ。

当社で売れ筋の商品のひとつでディスクグラインダがあります。バッテリを使うコードレスのものが人気ですが、コード式もまだまだ根強い人気です。マキタもハイコーキも在庫切れのないように注意しなければならない商品なんですよ。で、このディスクグラインダ、サイズがあります。100mm、125mm、150mm、180mmの4種類です。先端につける砥石の直径に合わせて、機械のサイズもちがう。

なんでこんなに種類が多いのか…。100mm用のディスクグラインダに直径125mmの砥石をくっつければいいじゃん!って思いますよね?思っちゃいますよね。わかるわかる。でもね、やっぱり意味があるんですよ。ディスクグラインダは砥石を回転させて切ったり研磨したりする機械です。ということは、砥石の直径が大きくなると回転数が遅くなるんです。100mm用のディスクグラインダは直径100mmの砥石が理想とする速度に保たれるようにできてるわけです。

だからね、小さな機械に大きな砥石をつけちゃダメなんですよ。負荷がかかりすぎて機械が壊れちゃうぞ。壊れるくらいならまだいいけれど、機械の限界速度を超えて、砥石が割れたりしたら…きゃああああ!事故です。怖すぎる。

これ、お客さんに何度も話してるんですけど、くっつけちゃうんですよね。で、機械を壊しちゃう。当社は修理もしてるので、何度も何度も同じことしてるいぶし銀プロの方もいます。ダメって言ってるでしょ!って話してるのに、「いやあ、180mmの砥石がつけられちゃうからさあ」と。てへへ、じゃないですよ!大けがしたらどうするの!と言っても聞く耳持たず。事故になってからでは遅いんだぞ。本気で心配してるのに。

こちらの伝え方もダメなところはたくさんあると思う。それはそう。私の商品知識では聞き入れがたいってのもあるよね。だけど、そういう人生の先輩たちって、ご本人より若い人とあんまりお話ししてないのかな、と思うこともたくさんあります。部下とか後輩とか、はたまた、営業さんとかではダメですよ。彼ら彼女らは、立場的に気を使ってくれてるからです。年上の人の話を楽しそうに聞いてくれるからです。説教ですら聞いてくれます。だけど、もうちょっとフラットな関係で、教えてもらう立場の方が年下だった時に、どのような態度を取れるかで、人間の大きさがわかっちゃいます。怖いですねー。

若い人の意見を聞けるようになるには訓練が必要なんですね。私も知らず知らずのうちに中年になって、周りからは立派な社会人みたいに見えちゃうお年頃になってしまいました。でもさ、見た目ほど立派でもなけりゃ、無知であることこの上ない。そういえば、親にもなっていたりして、立派な親でもなかったりもする。そんな時に、若い人の意見をいかに聞けるか、これが後半戦の人生を大きく左右する気がしませんか?

さあ、わたくし50歳。人生100年時代なら今がまさに折り返しでございます。さてさてこれから私はどんなおばあちゃんになっていくのだろう。いちおう夢というか目標みたいなものはありまして、いつもわちゃわちゃ忙しそうなミーハーなおばあちゃんになりたいんですよね。若い人のやってることは楽しそうで最新で、ウキウキしちゃう。だからね、「今時の若者はけしからん」なんて言わないようにするし、絶対に思ったりもしないからさ、ましてや説教なんてしないから、ちょびっとは仲間に入れてもらいたいです。きゃぴきゃぴしていたいのです。よろしく〜。

ま、いっか、と思うこと

長い人生を歩まれた方にお聞きしたい。誰かを『納得』させたことってありますか?ある?ほほう。本当に?相手はその時、清々しい顔してましたか?これ、私の予想ですけど、苦虫をかみつぶしたような顔だったはずですよ。なんなら相手は全然納得してなかったと思いますけど、いかがでしょうか?

『納得する』。うん、いい言葉です。モヤモヤしていた感情がストンと落ちる時ってありますよね。それなのに『納得させる』となると、とたんに嫌な感情がわくのはなぜだろう。『納得させられる』にいたっては、ムカついてきますね。何でかなあ、と考えてみたんですね。で、私なりに出した答えです。『納得』ってさせるものでも、させられるものでもなく、するもんなんだな、って。

よくある場面では、進路相談の教室にて。先生とお母さんと子ども、いわゆる三者面談ってやつです。三者面談で突然聞かされる子どもの進路先。子どもも小出しにして話しておけばいいものを、突然言うからなあ、お母さんもびっくりしちゃうんだよなあ。友人のお宅は息子さんをお医者さんにしたかったのに、ロボットを作る工業系に進学したいと言い出したらしい。三者面談中に。いやー、立派な夢だなあ、って私なんかは感心しちゃったけど、友人は許せなかったようで、「なんで?どうして?医学部に行くんじゃないの?なんなの?お母さんが納得いくように説明しなさい!」と怒鳴り散らしてしまったと。オーマイガっ!

オタオタする先生と、ムッと押し黙る息子くん。イライラMAXのお母さん。地獄絵図ですよ。だってお母さん、絶対に納得しないもん。こんな状態では話も聞いてあげられないだろうし、そもそも納得させられるつもりもないだろうし、こんな無理ゲーあるかしら。でも、お母さんも後には引けないから「納得させなさい」の一点張りでしょうし。「で、結論、どーなったの?」って友人にきいてみたら、「先生がね、ご家庭で話し合ってくださいね〜ってお茶を濁しまくって終わりよ!」って息まいてた。いやいや、先生、お疲れさまですってば。さあ、息子くん、どうしよ。

世界のマキタから40Vmaxの電動アシスト自転車が新発売されました。は?自転車?はああ⁇ですよね。わかります、わかります、その反応が普通です。色はもちろんみなさんご存知のマキタブルーです。他のおしゃれな色はありません。あの青色のみです。なんか形も不格好。でも、当社は迷わず一台購入いたしました!なぜかって?面白いじゃないですか。この商品を出そうっていう感覚や発想が笑っちゃうじゃないですか。あのカタチに落ち着いたってどーいうことなの〜笑笑っ感じ。

あ、『当社は迷わず一台購入しました』ってのはちょっと語弊がありました。ウエダキコーの社長でもある私の夫は「これはウチでは売れないかもなあ」と話していたんですよ。当社は解体業の方が多いし、現場にはトラックで行く方がほとんどですしね。現場もほこりまみれだから、自転車は使わないだろう、と。はい、そうでしょう。でも、私は欲しいと思っちゃったんですよ。こんなおかしな商品はなかなか出てこないし、これが店内にディスプレイされてたらテンション上がりませんか?宣伝になるよ!と息巻く私。慎重な夫。で、しばらくして夫が「よし、買おう!」ときっぱり。きいてみると「広告宣伝費と考えれば安いかな、と思ってさ」と納得した様子。やったー♪ありがとう!

入荷いたしまして、さっそく私、マキタの自転車に乗ってみました。非常に安定感もあり、乗りやすいです。スーイスイ。見た目はハンドルとサドルが離れてるように見えますが、乗ってみると全く違和感ありません。アシストのパワーも強いので、からっ風の群馬でもグングン走れそうです。ひとつ残念。自転車の鍵が付いてないことだけが惜しかった。自分で鍵を購入しなくては!色ですか?マキタブルー?目立っていいですよ。最高です。

さて三者面談で大騒ぎした友人親子はどうなったのか。友人いわく、「納得してないけど、納得した」とのこと。あの地獄の三者面談後から、息子くんが楽しそうなんだって。自分の進路を、こんなカタチであれ、お母さんに伝えられてホッとしたらしい。そんな様子を見た友人は「もういいや」って思えたみたい。「結局はね、自分で自分を納得させるしかないのよね」と。でも、彼女も清々しい顔してる。よかった。「あ、それとね」と友人が続ける。「ウチの息子、よくよく聞いてみたら血を見るのが苦手だったみたい。じゃあ、医者は無理かあってストンと腑に落ちたのよ」だって。なんだよー、息子くん、最初からそれ言えばよかったのに。一番の被害者は三者面談で地獄を見た先生でしたね。ちゃんちゃん。