自分量でいいんだよ

ひとつ質問。『あなたは几帳面ですか?それとも大ざっぱですか?』。うーむ。これって答えるのが難しいですよね。こんな質問されたらモゴモゴしちゃう。「全部きちんとしてはいないけど、こだわるところはきっちりしている気もするし、だからといっていいかげんところもあるしモゴモゴ」ですよね?全てにおいてきっちりしている方、ごめんね。全てにおいてだらしない方もごめんね。たぶん9割方はどっちつかずのモゴモゴだと思われます。

私、ウエダキコーの事務もやっておりますが、家庭の主婦業もやってます。得意な家事なんてものはありません。毎日を淡々と繰り返せる根気のある人間だけが主婦業ができる人、と信じております。今日はなーんにもやりたくないなぁ、と思う日がしばしば訪れるし、だからといって何もやらずにいたら誰かがサッとやってくれるわけでもないし、あきらめて動くのみ。動けば前に進むのだから!あー、でも誰かやってくれないかなぁ、とダラける心が顔を出す。

そんな時にいつも心に言い聞かせてる言葉があります。私の座右の銘『いい塩梅(あんばい)』でございます。やらないわけでもない、張り切るわけでもない、いい塩梅。シーツなんて今日洗わなくても困らないけど、着替えやタオルは毎日洗おう、とか、雑巾掛けはひんぱんにしたくはないけど、掃除機は必ずかけようとか。これらは私にとっては『いい塩梅』なんですよ。

お料理はもうちょっと細かめな『いい塩梅』がありますね。健康第一ですから、お料理は私にとっては必要不可欠な家事なんです。食べるものって大切ですもんね。この年齢になるとますます感じる食事の大切さ。だからといって全てにおいて丁寧に作っていたら疲れちゃう。基本、大ざっぱな性格ですので。おほほ。ここで『いい塩梅』登場。だいたいの食材は塩こうじに漬け込んじゃえば美味しくなると信じているんです。肉も魚も塩こうじ。醤油こうじも美味しいですね。味付けも目分量です。ちょっとお醤油、少しだけお酒入れて、はい、火を止める、みたいな。何分とか大さじいくつとか言えないんですけど、目分量のいい塩梅で、はいOKって感じ。

マキタの園芸シリーズ、大人気なんです。昨年発売されたハンディソーがいい!小さなチェーンソーです。木を切る機械ですね。モデルはMUC101DG、マキタユーザーなら必ずお持ちの18Vバッテリシリーズですよ。これ、ずーっと人気です。ガイドバーの長さは100ミリで、重さは2キロ弱しかないので、気軽に使えるんですよね。ちょっと伸びた枝を切りたいな、って時にサッと出してサクッと切れるのがいい。DIYにも便利だと思いますよ。角材をちょっぴり切りたいことってあるじゃないですか。そんな時にこのハンディソーはササっと使えるんです。

昔なんですけど、こういった工具を使ってちょっとした遊び道具を作るという講習を受けたことがあります。育成会のイベントだったのかな。その時、講師の方が「はい、それでは木材を適当な長さに2本切って、真ん中あたりでクロスさせてヒモで結んでください」とおっしゃる。わたしは「まあ、こんなもんか」と、だいたいの長さに切った2本の木材をクロスさせてヒモで結び終わり、周りを見回すと…、みんな木を切ることに悪戦苦闘してるではないか!えっ?なんで?まだそこ?

どうやら「適当な長さに木材を切る」ってことが理解できなかったようなんですよ。「えっ、何センチ?測らなくていいの?2本も?ひゃあー」って感じ。みなさん、きっちりしてるんですね。こんなもん、目分量でいいんですってば。大騒ぎして木を切ったら、新たな問題がぼっ発。木材を真ん中でクロスさせるのですが「真ん中って何センチのところ?」となっちゃった。講師の方も苦笑い。いい塩梅でいいんです、って言葉が聞こえてくるようでした。

今までテキトーで雑な人間だと反省しながら生きてきた私。でも、この作業の時、私って大人じゃーん、と感じましたね。だいたいの手順とか考えつつも、なんとなくいい塩梅を探して、その上でさじ加減とかゆとりを残す。出来上がりはきっちりしたものにはならないかもしれないけれど、時間とか手間とかのバランスで「ま、こんなもんでしょ」と手を打つ。とても高度な作業だと思いませんか?などと、自分のガサツさをいい塩梅に正当化している私です。

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