この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日。
この有名な短歌。40代以上の方ならご存知かしら。
当時280万部の大ベストセラーの短歌集、『サラダ記念日』を詠んだ歌人の俵万智さんが
とてもとても有名な賞を受賞したとか。おめでとうございます!
思い返せば『サラダ記念日』から短歌を身近に感じるようになったのかも。
ベストセラー当時、私はおそらく高校生くらいだったと思います。
正直な感想「なんだこれは?」でしたね。字余りだし、サラダ⁇
でもアラフィフの現在ならわかる。この歌に込めた想いをあれこれ想像すると面白い!
「この味がいいね」って言われたってことは、こりゃあ何回もサラダを作ってるんだな、と想像できる。しかもこれは新婚さんなのではないかな、と思うわけですよ。だって恋人同士なら、ハンバーグとかオムライスとか、ちょっと手が混んでいそうでメインのものに手をかけるじゃないですか。でも、サラダ。おそらくドレッシングを手作りしたのだろう。
などと、名探偵コナンばりに推測してみる。
そして「この味がいいね」と君が言うわけだから、今日のドレッシングはとっても美味しいよ、とサブメニューをほめてくれたわけ。あら、ドレッシングが手作りってことまで気がついてくれたのね、きゃあ嬉しい、と。嬉しすぎて記念日にしちゃおう。今日は7月6日なのね、はい「サラダ記念日」。ほら、他のおかずも美味しいよ〜、などと映像まで浮かんできそう。楽しそうですね。これは絶対新婚さんと確信。新婚さんじゃない私はドレッシングって買ってます。買うもんだと思ってます。
実は私の人生の歴史の中にも、短歌ブームがありました。
私の娘、長女の方が小学生くらいの頃かしら。10年前くらい。
こちらの娘、非常にのんびりしている。朝起きるのものんびり、
ご飯食べるのものんびり、お出かけ支度ものーんびり。
対して母親の私は超せっかち。せかせか、イライラ。
でも、せっかちお母さんに世間の風当たりは強かった。
『子どものペースに合わせてあげましょう』という、
天使のようなお母さんでないと、子どもがロクなもんにならないらしい。
それで思いついたのが『短歌』です。とにかく文句を短歌で表現する。
例えば「ノロすぎるビックリするほどノロすぎる 昨日はいったい何していたのか」と私が短歌を詠むと、娘が返歌をしてくる。「今やるぞやろうと思っている時に なんで毎日言っちゃうのかな」と。お互い上手すぎて笑える。
ネガティブになりがちな単語でも、短歌になるとなぜかクスッと笑える。
この三十一文字という心地のよいリズム。上手く伝わったときの達成感。
もちろんガミガミ怒ることの方が多かったとは思うけど、
言葉遊びをしている時は、少なくとも怒鳴ってないもんね。
しかも考えてる間に気持ちが落ち着いて、おだやかな人間になれる感じ。
それでは一首。
「ブログネタいつも子どもと夫婦ネタ 工具の話はどこへ行ったの?」
はい、すいません。それでも工具女子日記は続きますので、どうぞよろしくお願いします。