中年の流儀

大変だ。パソコンに「このままではこのシステムは使えなくなりますよ、いいの?」みたいな文章が現れました。なぜ『みたいな』なのかというと、英文だったから。英検4級程度の知識で必死に解読。で、やっぱり「このままでいいの?」って雰囲気。もう、解読で疲れちゃったし、冷静に受け止めることができないので、一晩寝かせてみることに。で、一晩寝かせたけれど、再度出てくるこの文章。あきらめてサポートセンターに問い合わせしましたよ。やっとつながったこのお姉さんを逃すものかと質問しまくり、なんとかかんとか意味不明の暗号を解決することができました。でも、どうやらまた来年もまた同じことをやらなきゃならないらしく、今からぐったり落ち込んでいる日々でございます。はあああああ。

新しいこと。この言葉に恐怖を感じない人ってどれくらいいるんでしょうか。コロナ禍で時代が変わりますよ、ってあおられて、どれだけの中年と老人があせったことか。で、あせったわたくし、2年前にウエダキコーのインスタグラムを始めたわけですが、インスタグラムの知識の更新をしてこなかったので、新機能から置いてけぼり。ずーっと同じことしてたら機能がうまく使えてなかったことが最近発覚。何やってんだ!日々精進していかないといけないなんて、泣けてきます。

だからといって、頑張って流行に乗ろうとしても、やっぱり世間からズレていく。ズルズルとズレまくり、『痛いオバさん』になっている。つらい。つらすぎる。そもそもスマホの持ち方からして違ってる。若者は手首が柔らかいのかスナップきかせて小粋に使ってるけど、こちらは両手使わないと不安です。ひよこ持ってるみたい。ピヨピヨ。

で、話は大幅に変わって、大河ドラマが面白い。ご存じ『鎌倉殿の13人』です。当然、鎌倉幕府前後のお話なんですけど、面白い。質問ですが、学生時代に鎌倉時代が完璧に理解できた人なんていませんよね?平清盛とか後白河法皇とか出てきちゃって、わけわかんなかったですよね?で、木曽義仲?義経?は⁉︎これくらいトンチンカン知識のわたくし。でもこんなもんでもわかる面白さ。トンチキな歴史の知識は相変わらずでも、人間模様が面白いんですよ。

やっぱり年齢を重ねて感じるのは、最新を学ぶことも大切だけど、昔のことをたくさん知ることって大切だと思ってます。だって、鎌倉時代だって人間の考えてることは変わってません。お兄ちゃんである頼朝に認めてもらいたいと思う弟の義経。兄弟の確執。頼朝をとりまく女性たちの嫉妬。家族を想う気持ちや、友情とか今と全く変わらないですよね。自分の権力を後世に残したいとか、今もそのまんまあるし。

とはいえ工具は最新のものがやはり人気があります。現在だとマキタの40Vmaxシリーズが熱い!そもそもマキタの18Vが人気ありますし、18Vはいろんな機種がでているので、ついつい新しい40Vmaxを買い控えしてしまった感はありますよね。でも、一度40Vmaxを手にしまったら、もう元の世界には戻れない!あのパワフルさが欲しくなっちゃうんですよね。うんうん。

でも、あの形になるまでには過去のお客さまの声とか、すっごく分析したと思うわけですよ。まず、バッテリが重くなってしまうわけだから、どこかを軽くしなくちゃならないし。やっぱり重いってのは工具としてはマイナスポイントだもん。便利を追求した結果、この機能つけて、いっぱいつけて、ってのはいいんだけど、それによって不便になっちゃうことも多々ある。壊れやすくもなりますし。それを乗り越えて発売された40Vmaxシリーズ!人気出るに決まってる!

中年の生き方。歴史をきちんと学ぶ必要があるのではないかと思います。新しいことに挑戦していくってカッコいいし、やってる感あるんですよね。でも、50年生きてきた私には、50年間という長さの中で今を見ることができるはず。若い時には理解できなかったマイナスな感情も「うん、わかるよ」とうなずける。大したことないことも何年も続けるだけで価値があるように感じる。ストイックはカッコいいけど、カッコ悪い。バランスが大切だよね、とか。

まずは過去を学ぶために大河ドラマを見ています。まじめにきちんと見る。そしてその後、YouTubeで『鎌倉殿の13人』の解説動画を見る。解説してくれないと歴史、わからないんで。で、ほー、そうだったのか、となる。昔のことを学ぶために、最新のツールを使う。これがおばさんである私の最適なバランスだと確信しております。 

ロボットの開発をお願いします

日本中、いや、世界中の老若男女がほしがっているロボットといえば『ドラえもん』ですよね。小さな子どもの頃は、のび太がうらやましかったものです。テスト前の暗記パンなんて喉から手が出るほど欲しかった。50歳という大人になってみると、のび太より私の方がドラえもんを上手く使える!などという、欲のカタマリになってしまうのもお約束。大人は全員スネ夫になります。

突然ですが、先日の新聞のコラムがとても興味深かった。「どんなロボットがほしい?」というお話なんですが、コラムを書いている女性は「消しゴムくらいの小さな猫ロボット」が欲しいというのです。え⁉︎何それ⁉︎

その猫ロボはただそこにいるだけ。ゴロちゃん(コラムの中で名前までつけてた)は、カフェでコーヒーカップの周りを歩いたり、自宅のパソコンのそばにいたり、飽きると鉛筆たての後ろでお昼寝。ただ、それだけ。まったく便利でもなければ、何の役にも立たない。でも、なんかわかる〜。私もゴロちゃんが欲しい、と思ってしまいました。小さなゴロちゃんがふいに出てきたりして、癒されそう。この無駄な感じっていいですよね。この感情って人間らしさがあっていいな。

19歳の娘にきいてみる。この猫ロボのゴロちゃん、欲しいよね?と。
娘「その猫ロボは単2?単1?」。
一瞬、何のことかわからなかったのですが、電池の大きさのことですね。はあ。ふむむ。単2はいつでも家にはストックされてないだろうし、単1は値段が高い。となると、単3か4かな?いや、今の世の中、USB充電でしょー。でも、何で電池?

娘いわく、昔、娘が小学生だった頃、工作で使うんだか何だかで「明日、単1電池、学校に持って行くよ」って母親の私に伝えたら「突然言うなー‼︎」と怒られたらしい。単1なんてストックしてる家は少ないよ、急に言う大きさじゃないってば!と文句言われて、あー、電池って面倒くさいって思ったのだそうです。イヤなこと、思い出すなぁ、まったく。

気を取り直して、夫にきいてみる。夫はウエダキコーの社長兼私のオットです。「ねえねえ、どんなロボットが欲しい?」と。
夫はちょっぴり考えて「重いものをちょっと持ち上げてくれるロボットがほしい」とこたえました。ちょっと持ち上げる?いっぱい持ち上げる、じゃないの?

当社の販売しているものって、重いんですよ。例えば、シート。解体するときなど、足場の周りをぐるっと覆うのに使います。粉じんをまき散らさないようにする効果もありますが、火事の時に燃え広がらないようにする防炎シートや、ガガガっていう音が漏れないようにする防音シートなどもあるんですよ。これが重い。何枚も重なるとズシンと重い。ある程度在庫もしているため、倉庫に運んだり、倉庫から出したり、よいしょよいしょと大変なんです。

で、たまに夫は私に「ちょっと手伝ってもらえるかな?」と声をかける時があります。そういう時はたいてい面倒なことか、重いものを一緒に運ぶか、この二択に決まってるわけです。特にシートはすべるので運びづらい。だもの、そんなにいつも機嫌よく「はーい」なんて言えないですよ。それでも気をつかってさ、かわいい「はーい」を言うようにしているよっ。

よくよく聞いてみると、ちょっと持ち上げてくれれば、後は自由に移動したりしたいようで、いっぱい持ち上げられると、逆に迷惑なこともあるらしい。なるほどね。ほどほどってのが大切なんだね。「あとは君にお願いしなくてもよくなるし」はあ⁉︎ちょっと、ちょっと!ずいぶんなこと言ってくれるじゃないの!ま、でもね、確かに快く引き受けてくれるロボットがいてくれたら、精神的に楽になるよね。

私はどんなロボットがいいかな。いろいろ考えたけど、小さなウサギのロボットがいいかな。形はシルバニアファミリーみたいな擬人化したウサギがいい。できれば女の子。この子がテレビを消してくれるんです。どんな時かって?それはただ一つ、私が世間話を始めた途端、夫がテレビをつけるんですが、それをポチッと消してほしい。昔からそうだった。保護者会の話、PTAの会合での問題、子どもの人間関係の悩み、こういった日常生活の中でいろいろ悩むことあるじゃないですか!でも、こういうとりとめのない話を始めると、決まって夫はテレビをつけるんです。自分は関係ないよ、とでも言いたいのか⁉︎これが一番イヤ!私が直接手を下すのは夫婦関係にヒビが入るでしょうから、可愛らしいウサギの女の子がポチッと消してくれるといいな。ウサギさんのセンサーは私の空気が悪くなったらポチッと。これ、けっこう売れると思うのですが、どうでしょう。 

意識高い系を目指します

防災グッズをそろえたい。
何ヶ月も前から、いや何年も前からずーっと引っかかっているんです。やらなければ、やらなければと思いつつ、できていないことのひとつです。防災に備えたい。今年こそは絶対にやるんだ!新年、固く決意したというのに、もう春ですね。はは。

いえ、やりますよ、今年は。いや、実を言うと、まったくそろえてないわけじゃないんです。4年くらい前に急に思い立ち、少しそろえたことがあるんです。なんですかね、オリンピックくらいの間隔で人って大切なことを考えるもんなんですかね?などとくだらないこと言ってないで、昔そろえた防災グッズを出してみる。じょうぶなボックスにまとめてありました。よいしょ。

これらをそろえた当時は冬だったのだろうか。防寒用のポンチョとかカイロとか、あったまる系のグッズがそろってる。トイレなどの衛生用品は抜かりないです。あとはマスクもありますね。うん?当時はまだコロナとかなかったから花粉用か、もしくは粉じん対策で準備したのかな。でね、感じたのですが、マスクの進化ってすごいんですね!おそらく、これを準備した4年前、最新のマスクをこのボックスに入れたはずなんですよね。でも、今どきのマスクと全然違う!機能うんぬんと言うよりも、はっきり言って形がダサいです。これはかっこ悪い!恥ずかしいので急いで今のものと取り替える。このダサいのはお掃除の時に使おうっと。

で、やっぱり情報を仕入れるものが少なすぎることに気づきました。災害時は情報って命なのはわかっていたと思う。いや、わかっているフリをしていたのかも知れない。私はおばさんだから、情報にうとくても仕方ないじゃん、と開き直っていたのかも知れません。新しいことって面倒だし。できればやりたくないし。頑張るのは若者で、私たちは待ってればいいとか、そんな図々しい思いもあったことは否めない。うむむ。

当社では発電機を販売しております。ウエダキコーのインスタグラムでも、たびたび登場している人気商品です。当社のお客さんは電気の通ってない現場で、電動工具を動かすのに使うって方がほとんどです。ですから、工具のパワーと発電機の能力が合ってるかどうか、騒音の厳しい現場なのか、発電機の持ち運びはどのような車なのか、などなど、ご希望に合わせて紹介することがほとんど。でも、発電機って震災でも使えるんですよ。だってその名の通り、電気が作れるんですから。電気、欲しいですよね。食糧だって冷たくすれば腐りにくいし、夜は明るくなるし、寒い時はあったかくなるし。もちろん、安定した電気が作れる発電機なら、パソコンやスマホなどの精密機器にも使えますよ。

震災時の情報収集には、やはりスマホ重要ってことに行き着いた私、モバイルバッテリを購入しました!もちろんACアダプタで充電もできるけど、乾電池でもできる優れもの。ちょっとお値段が高いってことで悩みましたが、使ってみてよかったら、娘たちにも買ってあげたい。みんな大人だから、家族が一緒ってわけではないし。それぞれの車の中に入れておくのもいいかもしれませんね。

あとは、基本の水。生命の源の水。これの確保は大変だ。重いし、どうしましょ。SNSで調べてみると、とにかく小さめな水筒を常にバッグに入れておくといいみたいです。朝、家を出る時に水筒に水を入れて会社に行く。で、帰る時会社で新しい水に取り替える。これだけで、ちょっとだけ飲める水が確保できるわけです。常に新しい水になってるので、腐ることもないし。で、行動に移すわたくし。フットワーク軽いでしょ。ドヤ顔。

これはいい。で、大学生の長女に話そうと思ったんですよ。震災に対して意識高いお母さんってカッコいいじゃないですか!ドトールでお茶してたら、長女が「手、拭くよね?」と言ってバッグからおもむろに出してきたものは……ウエットティッシュとアルコール消毒。え?いつも持ち歩いてるの?「うん、だってない時もあるしね」と。次に500㎖のジャスミン茶がドン!「のど乾いたら、すぐに飲めるように」と。いつも何かしらの飲み物は持ってるらしい。その他にもばんそうこうとか、クリームとかカイロとかマスクなどなど、出てくる出てくる。これってすごくナチュラルに防災グッズじゃないの。参りました。出直してきます。あ、でも、モバイルバッテリは買ってあげるからねっ!これはまだ持っていないことを祈ります。

後悔先に立たず

スピーチって得意ですか?
得意っていう方、いらっしゃいます?「俺は得意だよ」っていう自己申告は、ほぼほぼ無効とさせていただきます。得意とおっしゃる方はおそらく、卒業式で行われる偉い方々のスピーチみたいなものではないかな、と。そのような長くてダラダラしたものではなく、私の言ってるスピーチとは、すっきりとしてかっこいい『あいさつ』のことです。時事ネタをうまく織り交ぜたりしながら、お祝いの言葉を述べたり、はたまた新しいコミュニティに入るために自己紹介したり。こういうスピーチがサラッとできると、知的な大人だなぁって感じ。

最近の子どもは学校でスピーチってさせられるようですね。国際社会で活躍するには自分の意見を人前できちんと言えるようにならないとダメなのかしら。団塊ジュニア世代のわたくし、学校でスピーチとかあまりなかったかも。初めてのスピーチは高校受験の面接の時くらいでしょうか。長所や短所を言いなさい、とかなんとか。基本、詰め込み教育でしたので、ペーパーの点数が重要でしたし。そんなこんなで、あまり人前でがっつりスピーチする機会は訪れることなく、しれっと社会人になってしまいました。

ところがどっこい、あるんですね、スピーチ。会社に入ったら朝礼でスピーチやらされました。入社してすぐの若い頃。わたくし20代。3分程度ですが、持ち回りで順番が回ってくるんです。けっこう長くない?内容はなんでもいいよ、とか言われても、会社の人にプライベートとか話したくないし、話すことなんてありませんよ。あまりに悩みすぎて天気の話でもしたろーか!などと、ヤケになりそうになったこともしばしば。

月日は流れて30代。子どもが産まれたりして子ども中心の日々を送るわけですが、そう、この子どもがらみで増えてゆくんです。「自己紹介を兼ねて、ひとり一言お願いします」というスピーチの数々。嘘でしょ⁉︎あのスピーチ地獄があるの⁉︎と驚きです。しかもこのスピーチ地獄は延々と続くんです。妊娠中のパパママ教室から始まり、入園前の児童館のリトミック教室、幼稚園での保護者会、小学校のPTA、地域の育成会の会議。これで終わるはずもなく、中学、高校と保護者会は続く。年に何回も「はじめまして。〇〇の母でございます。娘は現在どーのこーの」と、娘の紹介までして自分の話もしたりしたいが、途中モゴモゴしたり、脱線したりしながら、「どーもどーも」とお茶をにごす。たいてい話はまとまらず、上手くいかない。上手くいったためしがない。「よろしくお願いします」などと言いながら強引に終わらせて席に着く。毎回、自己嫌悪におちいる。泣きたい。くすん。

でも、上手な方っているんですよ。簡潔でわかりやすくて。きちんと話がまとまっていて、しかも短い。「これからも皆さん仲良くしてくださいね」などと余裕のある終わり方。その中でもピカイチだったのが、娘の同級生のお母さんのSさん。保護者会のたびに、ほれぼれするようなスピーチがあり、ひそかに憧れてた私。憧れが強くなりすぎるあまり、とうとう声をかけてしまったんです。「Sさんのスピーチが素晴らしいのだけど、どうやったらあんなステキな挨拶ができるの?」と。

Sさん、保健の先生をなさってるようで、毎週のように『保健だより』を書いているのだそうです。子どもにもわかるように簡潔に、を心がけているそうです。「なかなか難しいのよね。もしも私の話が上手に聞こえてるのだとしたら、いつも文章を書いてるからかなあ」と秘策を教えてくれました。なるほど。話したいことをまとめて整理するには、書き出すことが大事なんだ!と、その時はやってみようと思ったけど、結局何もしなかった私。とうぜん、スピーチは上手くなるはずもなく、毎回泣きながら保護者会は終了。

そうそう、まとめて整理といえば、工具ってどんどん増えちゃいますよね。最近は電動工具が増えてきたので、それだけでも大荷物。メーカーごとに専用の工具箱もありますが、なかなか上手く収納できないことも。その中でも人気はマキタのケースですね。マックパックなら積み重ねることができるので、移動の多い職人さんにおすすめ。ロック機能もついてるので、勝手に開いて中身がバラバラとこぼれてしまう心配もありません。高さも4タイプあるのでいろいろ使えますね。

最近は『工具女子日記』を書くようになったので、言葉を考えて選ぶことが多くなりました。できるだけわかりやすく表現したいとか、素人なりにあーだこーだと、一丁前に悩んだりもしてるんですよね。あ、今なら少しは上手にスピーチができるのでは!と思ったりもしましたが、娘たちは成長してしまい、自己紹介やらご挨拶やらの機会は全くなくなってしまいました。あー、今なら立派なスピーチができそうなのに〜。お披露目できなくて残念〜。なんちゃって。でも、本当に人生ってタイミングよくいかないものですね。後悔先に立たずです。 

『整いました』は愛情でした

気になる言葉のひとつに『名もなき家事』というものがあります。わたくしも家族がおりますので、やはりこの言葉に反応しちゃいますね。誰が名付けたのは知らないけれど、個人的にはネーミング大賞をさしあげたい!

やってもやっても終わらない家事に、ため息をつきまくる。まず、洗濯。洗濯機に衣類を入れて干す、以上。な、ワケないじゃないの!これはデリケート洗いだな、とか、タオルと一緒に洗うと毛玉ついちゃうなとか、一緒に洗えないものを分けて、洗剤もそれぞれ違うし、そうそう、洗剤のストックは足りてるかな、あら、もう少なくなったから買い足さなくちゃ、おっと、洗剤を詰め替えてっと…。はあー、洗う前から大騒ぎ。ケチャップとかのシミがついてるなら、前の日に言っとけっつーの。一日経つと、繊維に染み込んで取れないよ!イライラ。誰だ!ティッシュをポケットに入れたままなのは!キイイー!

ごはんねえ。作るのが嫌だって話は世の中にいっぱいあるのだけれど、全部が嫌ってわけじゃないんですよ。仕事して疲れて帰ってきてからの料理がイヤなの!それに買い物も途中まではよかったりする。コストコででっかいカートに肉やら野菜やらをカートイン。テンションも上がって楽し〜い。でも、家に戻って台所に置いてみると、この肉のかたまりが途端に仕事になる。カートの中ではあんなにキラキラしてたのに。うんざりしながら大量の肉を小分けにしていく。これも『名もなき家事』よね、きっと。

などと文句を言い出したらキリがない『名もなき家事』の数々。でも、これって家庭の中だけの事なんでしょうか。実は会社にもあると思うのですよ。一段下に見られてるお仕事、いわゆる『雑用』と呼ばれてるお仕事の数々。FAXを送る、郵便物を出す、段ボールをたたむ、必要な事務用品の補充、はい、電話「はい、ウエダキコーです」、ほい、宅急便だ「お世話様です、ハンコですねー」、やれ、お客様「いらっしゃいませー」って、ずーっとバタバタしてるんですけど。書類作成とかの業務は後回しになって、終わらないんですけどおおおお。

それでね、思うワケですよ。『雑用』っていう考え方がよくないのではないかな、と。ワンランク下に見てるから、軽い気持ちで「よろしく〜」って言えちゃう。頼まれる方も断るほどでもないから「はい」って受けちゃう。でもね、この考え方では未来はないのです。不満がたまって雰囲気も悪くなり、居心地が悪くなる。だから、考え方を変えましょう。雑用とはすなわち、『お仕事を整える』ということに。なんでもそうですけど、下準備が万端だとスムーズにお仕事が進みませんか?この下準備にあたるものが『雑用』と呼ばれているお仕事の正体だと思うんです。

当社の社長兼、私のオットを例に挙げます。オットの残存体力をいかに残すかが大切。こちらがお仕事を整えてあげると、オットに迷惑がかからない。それすなわち、雰囲気もいいし、居心地もよい。ヒットポイントは減っていかないわけです。夕方でもHPがたんまり残ってるじゃないの。ヨシヨシ。それぞれに与えられた実力を発揮できる体制を作るってことがとても必要。

工具も同じですよ。当社のお客さんは『はつり作業』する職人さんが多いのですが、できるだけラクに使える方がいいに決まってるんです。疲れると判断力が鈍って事故につながりやすい。場合によっては命を落としかねません。若者を集めて力自慢してたのは昔のお話。今は大切な職人さんの体力をいかに上手に残してあげられるかが、責任者の大切なお仕事ではないかしら。

世の中では何も起こらないっていうのは軽く扱われがちですよね。何かトラブルが起こって、華々しく登場した人物が問題を解決していく方が絵になるし、何なら実力あると思われちゃう。普段の生活がとどこおりなくうまくいってる方がいいに決まってるのに。あ、そういえば、夫がよく話してるんですけど、野球の『珍プレー』って好きじゃないんですって。派手に飛び込んでキャッチするのはかっこよく見えるけれど、本当は打球を見て先回りして間に合ってサッと取る方が上手いのに!っていつも言ってます。

でもなあ、この『整える』行為って、わかってもらえないこと多いですよね。日本人の悪いくせで、先回りして整えるってことをアピールするのって「恩に着せやがって」なんて言われちゃったりしますよね。こういうこと言うのは、はしたないかなって思っちゃうし。でも、これからは恩に着せていくべきだと思うんですよ。だって『整える』ことは相手への愛情じゃないですか。「やっといたよ。あなたのことが好きだから」ってヨン様みたいに言えばいいのでは?古い?くれぐれも、恨み節でアピールするのはやめましょうね。あなたのために自分を犠牲にしてやったのに、その態度は何だ!とか、そういうのはやめましょう。「あなたのことが大切だよ」「ありがとう、これで能力が発揮できるよ」ってのが『雑用』やら『名もなき家事』への正解の対応だと思います。

だからさあ、家族のみなさん、気づいたらやってよね。私を大切にしたいなら、残り1センチに満たない水出しの麦茶のボトルをそのまま冷蔵庫にしまうのはやめてくださいね。それはカラになってるのと一緒でしょ。そのまま入れといたら自然に麦茶が増えると思ってるのかしら。自動的に増えるワケないでしょ。誰が作ってると思ってんだ。ちっ、まったく。

今年の漢字は『磨』

明けましておめでとうございます。本年もブログ『工具女子日記』を続けていきます。ウエダキコーの日常をお届けしていきますね。初めて読んでくださってる方も多いかもしれませんので、あらためてご挨拶します。ウエダキコーの社長の妻です。本年もどうぞよろしくお願いします。

今年の抱負は何ですか?子どもたちは書き初めとか、冬休みの宿題で出されたりしてウンザリしていることでしょうけど、大人になるとやってみたいですよね。今年の抱負を筆で書いたらシャキッとしそう。書き初めするならどんな言葉がいいかなあ。2文字だったら『感謝』とかシンプルにいいかも。なかなかこの言葉って伝えるタイミングないですもんね。でも、やっぱり書き初めは長い半紙に4文字書きたいかな。そうそう、今だと人気マンガ『鬼滅の刃』に出てくる『生生流転(せいせいるてん)』とか小学生に評判いいかもしれませんね。

かくいう私。今年の抱負はシンプルに『磨く』。うわー、やっぱりこの言葉を文字に起こしてみると、なかなか重厚感ある言葉ですね。でもやっぱり今年は色んな意味で磨いていきたい。ちなみ今年50歳になる私。50歳かあ。うーん、50歳。50歳ってもう少し大人だと思ってました。体感としては40歳と変わりませんね。見た目は大幅に変わっているのでしょうけど。ははは。はあ。

で、話は戻って『磨く』。ちょっと前まで『磨く』って言葉、苦手だったんですよ。すごくストイックな感じもするし、孤独に黙々と訓練を重ねる様子が浮かんだりして、ちょっと縁遠いイメージでした。寡黙とかカッコいいけどね、私とは対極なんですよ。ムリムリ〜って最初からあきらめちゃう。

ところが、ふと新聞を読んでいて目についた言葉読んで衝撃を受けました。『磨くとは、何かと何かを擦り合わせること。擦り合わせないと磨かれない』と。続けて読み進めてみる。『物は他のものとこすれ合うことでピカピカしてくる。人も同じ。いろんな人と何度も何度もこすれあったりすることを体験をする中で、人として艶やかになっていく』と言うんです。そうか、そうなのか、と目からウロコ。磨くというのは孤独な努力ではなかったのですね。自分とは違う人と摩擦を繰り返しながら磨かれていくものなんですね。

ちょっと機械のお話をはさみます。ウエダキコーでは床材をはがす作業をする職人さんに搭乗式床はがし機をレンタルしてるのですが、実は床材って、はがせば終わりじゃないんですよ。はがしたら磨くんです。ツルツルにするんですよ。次に新しい床材を貼るのでゴツゴツ、ガサガサしていたらきれいに貼れないもんね。で、イラストにもあるポルチェ登場!これを手押しで動かすことで、コンクリートの床を磨き上げるんです。この機械、ちょっと動かしてみたいんですよね。気持ち良さそうです。

人と摩擦を起こさず、上手く付き合える人って憧れます。そういう方をよく見ていると人との距離の取り方がすごく的確なんですよね。瞬時に判断して距離を縮めたり、離したり。私から見ると神ワザですよ。でも、新聞の言葉によると、磨くには人との摩擦が大切だと、いろんな人と出会うことで、ぶつかったり悩んだりすることで人としてツヤめくのだと。そうか、そうか。いいこと言うなあ。私は大人げないので、ついつい人との摩擦が増えてしまい、そのたびに落ち込んだり、悩んだりしたものですが、これも人として磨かれていたのだと思うと救われます。それに、自分とは異質な人や苦手な人と出会っているということは、私がいろんなところに自分から挑戦して出かけているという証拠でもあるんですよね。

コロナ禍で人となかなか出会うことができなかったり、触れ合ったりできなくて、まだまだつらい日々が続きそう。それでも、そんな中でも、感染対策しながらたくさんの人と触れ合ってツヤめく日々を送りたいです。もちろん、そもそもの『磨く』の意味でもある「腕を磨く」「技術を高める」「鍛錬を重ねる」というのもボチボチですが頑張ろうと思います。

さて、夫の抱負はなんだろな、と思っていたら、手帳に小さく書いてありました。『チャレンジ』と。しかも英語で。うーん、ありきたりな気もするけど、こういうシンプルな抱負を素直に書いちゃうあたり、夫らしくていいかもねと思いました。みなさんにとってもツヤめく素敵な一年でありますように。

人生には大きな穴が必要です

だあああーーー。穴があったら入りたい!みなさん、いかがお過ごしですか?穴があったら入りたいこと、ありませんか?私はあります!

突然ですが、美容院が好きです。私の現在の髪型がショートヘアということもあり、わりとこまめに行きます。で、美容院さんに毎回「今日はどうしますか?」と聞かれます。そう、この「今日はどうしますか?」の質問に対する正しい答えは何なんですかね?で、いろいろ言葉で説明するのですが、なかなか伝わらず。うむむ。しびれを切らす美容師さん、「今度はなりたい髪型の写真を持ってきてください」と。

確かにねー。そうだよね。漠然としたイメージだけでは髪なんか切れないよね。しかもそんなお客に限ってこだわりがありそうだもんね。ちなみ私、こだわらない方だけど、やっぱりニュアンスは伝えたい。パーマをかける時は、こんな感じでふわっと、とか、えり足はさっぱりとさせたいとか。だったら写真持ってこいよーって思うよね、美容師さんも。

だけど、恥ずかしいわけ。こちとら異常に自意識過剰おばさんなんだから。最近はスマホで「40代髪型」って検索すると、カットモデルの写真が出てくる出てくる。これでもかっていうくらい。あら、素敵。ん⁉︎いやいや、よく見るとかなり若いお嬢さんがモデルさんじゃないの。「40代髪型」って言ってるのに、モデルさんはおそらく20代というカオス。こんなの美容師さんに見せたら「プププ」と笑われてしまいそう。きちんと「40代髪型」って検索してるんだから、40代のモデルさんを使いなさいよー!と、世界の中心で叫んでみる。

で、「なりたい髪型の写真」ではなくて「見せても恥ずかしくない写真」を探す。もうすでに目的は変わってきているけれど、そんなことは関係ないのです。とにかく笑われたくない。「いやいや、このモデルさんと同じになるわないでしょ〜」と一瞬でも思われたら舌を噛み切りたい気持ちになるんですよ、こっちは!で、探しました。素敵なショートヘアの上品なマダム。かなり美しいマダムではあるけれど、年齢が同じくらいではないかと推測。この写真なら「憧れのマダム」的な感じで、いいかも。で、この写真をスクショして、いざ美容院へ。

「今日はどうしますか?」うふふ。きたきた。この質問にバッチリ答えるべく、スマホを取り出し、厳選した写真を見せる。はい、どうぞ。んっ⁉︎おや?うわわーーー!なんてこった!私のスマホに女優の深津絵里が現れた!いやああーーーー!違うんです、違うんです。これじゃない!あわてて深津絵里を消して、厳選したカットモデルの写真を見せたけど、後の祭り。「うわあ、この人、深津絵里になれると思ってるんだ。ぷぷ」と、思われたに違いない!恥ずかしい!穴があったら入りたい!

それでは穴をあけていこうと思います。コンクリートにまん丸の穴をあけたい場合、コアマシンを使います。穴をあける作業を『コア抜き』と言います。小さいものだとマンションなどの配管や、庭の手すりや塀の取り付けなど。マンホールやトンネルなどもコア抜きという作業で穴をあけたりします。コア抜きをする時にコアドリルという特殊な工具を使います。赤のコンセックと青のシブヤというメーカーが二大巨頭です。これに筒のような刃をつけて穴をあけるんです。コアの刃もいろんな太さのものや、いろんな長さのものがあるので、必要に応じた大きさの穴があけられますよ。

で、わたくし。大きめで、なおかつ深めな穴をあけて入りたかった。美容院に行く前に、深津絵里のドラマをTVerでみていたんです。深津絵里、かわいいなあ、なんて。ついでにいろいろ検索までしちゃって、なんかそのままだったのかなあ。なんで美容院に行く前に深津絵里なんか見ちゃったんだろうなあ、だああああ。後悔。

別に、美容師さん、何とも思ってないと思う。わかっている。だけど、やっぱり恥ずかしかったし、ふと思い出すと、だあああーーとなっちゃうわけです。年末に何やってるんだろう、私は。今年の恥は今年のうちに忘れてしまおうと思います。みなさま、良いお年をお迎えください。トホホ。

満腹は幸せの証

自分のこと『おせっかい』だと思ってます。唐突ですいません。『おせっかい』だとわかっているんです。それでもやめられない。ちなみに、何でもかんでも『おっせかい』なわけではありません。私の『おせっかい』は、美味しいものをお腹いっぱい食べさせたい。そして食べさせる。ただこれだけ。

先日、久しぶりに姉に会うことができました。私の実家は高崎市です。わたくし、前橋市に住んでおりますが、高崎はお隣の市なので実家へはすぐに行くことができます。対する姉は埼玉に住んでおり、群馬とは近いといえば近いのですが、気軽に会える距離ではありません。今まではお盆とお正月くらいは帰省してくれましたが、コロナが蔓延してからは集まることもままならなかったのです。ところが、今年の秋はちょっとコロナが収まっていたこともあり、2年ぶりに姉たちが高崎に帰省することになりました。わーいわーい。しかも、甥っ子や姪っ子も来るという。わーいわーい。甥も姪も二十歳を越えた大人なんですけどね、やっぱり私からしてみるとかわいいわけですよ。わくわく。

そうだ、姪っ子たちに美味しいもんを食べさせたい、という謎の『おせっかい』スイッチが発動。埼玉の方が都会に近いだろうよ、とか、あっちの方が美味しいものは食べ慣れてるかもとか、そういうことは関係ないのです。とにかく美味しいもんでもてなしたい、それだけ。群馬で美味しいものって何かな〜とか考えると止まらない。いろいろあるのだろうけど、滞在時間は数時間だろうから時間もないか。そうだ、余ったら持って帰ってもらえばいいのか、じゃあ次の日も美味しく食べられるものがいいか、とか、とにかくグルグル考える私。食べさせたいものがいっぱいだよ。どーしよー。

伊香保温泉の『湯の花まんじゅう』は確か甥っ子が小さいときに美味しいって感激してたなぁ。清芳亭のおまんじゅうは皮が薄くて、なんといってもあんこが秀逸。なめらかすぎないこしあんもいいのよね。豆の味が際立つ。そうだ、先日 友人に教えてもらった『本宿どうなつ』も必須だわ。手のひらサイズのあんドーナツなんですけど、なんと、あんこは白あん!最近は小豆のあんこのドーナツもありますが、この『本宿どうなつ』に限っては白あんが美味しい。だんぜん白あんです。これね、昔は遠くの安中市まで買いに行かなきゃならなくて、なかなか食べることができなかったんです。今は前橋にもお店ができて嬉しい限り。そして隠れた群馬の名物といえば、ハーゲンダッツ。そう、あの有名なアイスクリームです。別に味は同じなんですよ。全国の皆さんが食べているものと同じ。だけど、安い!どうやら工場が群馬県内にあるのが安さの理由なのか、私たち群馬県民はわりと気軽にハーゲンダッツを食べてるんです。期間限定とか常に挑戦している。

これらを大量に抱えて高崎の実家に遊びに行く。すでに到着していた姉とご対面。きゃー、久しぶりー。元気だった?とひとしきり大騒ぎした後、26歳の甥っ子、24歳の姪っ子、さらに22歳の甥っ子が出迎えてくれる。みんな、大きくなったねえ。この日は平日だったのに、よくみんな来てくれたなあ。70代の私の両親も元気で嬉しい限り。さあさあ、召し上がれ!

マキタから出ましたね。コードレスのポット。コーヒーメーカー、保冷温庫と続き、ポットです。マキタ開発者の会議を想像してみる。暑い夏場にアイスを食べられるほどの保冷温庫は画期的であり、現場で喜ぶ職人さん多数、喜びの声も多数ありました。実際、めちゃくちゃ売れました。そうだ、現場の職人さんにコーヒー以外にも温かいものって必要だよね、っておせっかい登場。冬の現場って寒いもんね、カップスープやカップラーメンも現場で食べられるね。たくさん召し上がれ、ってな感じかな。

だけどねえ。職人さん、すでにラーメン食べてました。取っ手の取れる〜♪ティファール♫で。そうか。食べてたのか。でも、このマキタのポットはすごいんだよ、持ち運びする時の安定感が抜群なんだから。なんていうか、ぴったり収まってるからお湯がこぼれないんです。私は好きですよ、こういう商品。おせっかい感がお母さんみたいで共感しかない!あれ?代用できる商品あったの?となっても、めげないで!使ってみたらわかりますよ。あれ、これいいな、って。平らな場所がなくても、電源がなくても、ラーメンを食べられるってスゴイじゃないの。

甥っ子と姪っ子、そして姉、父も母も「わ、美味しい」と、私のお土産に大喜びしてくれました。特に本宿どうなつは20年ぶりくらいだよね。父がタケノコ狩りに連れて行ってくれて、その帰りに本宿どうなつを買って食べたよね。母も姉も「あれをもう一度食べてみたかったから嬉しい」と、きゃっきゃしてた。大量に買ったから持って帰って〜、とか言いながら、わいわい。甥っ子なんていろんな種類のアイスを吟味しながら、「これ、最後の一個だけど、食べていい?」だって。可愛すぎるだろ!「いいよ、いいよ。私はいつでも食べられるんだから、いっぱい食べな」とか言っちゃうよね。この『おせっかい』、自分が幸せになれるのでやめられません。

そうそう、我が子らにも食べさせちゃうのはやめられない。いまだに「お腹空いてない?冷蔵庫に食べるものあるよ」とか常に言ってしまいます。娘、22歳と19歳。なんならダイエットしたくて、食べるものを制限したくなるお年頃。私も16時間断食とかやってるわけで、食べるものはそんなにいらないのはわかっているのだけど、本能だから仕方ないのです。客人をお腹いっぱいにさせるという『おせっかい』。これは絶対にやめるつもりはありません。今度は何にしようかな。

小さな問題をなめてはいけない

いまだに続いているのだろうか、小学校の不思議。先生は気軽に言うけれど、子どもにとっては悩みまくる問題のあれこれ。
例えば『運動会の日はランドセルでもいいし、手さげでもいいよ』ってやつ。いや、わかる、はいはい。どっちでもいいんですよね。今となってはどっちでもいい。でも、子どもにとって重要な問題。あした学校で私だけがランドセルだったらどうしよう。これ、重大事件ですよ。またある時は『晴れたら遠足、雨だったら授業』っていわれて小雨の日の時。ランドセルもリュックも両方なの?でも、両方持っていったらみっともないじゃない!そう、小学生には悩みは尽きないもんです。

私、自意識過剰な子ども時代を過ごしてきたので、こういう小さな問題に心を痛めて生きてきました。私の母(現在70代)が、まあテキトーな人だったので本当につらい子ども時代を送ってきたのです。後に文句を言っても、「子どものくせに気にすることないよ」などと人権無視の発言もしばしばでした。昔の子育てってどこのウチもこんなもんだったのかなぁ。でも、人前で恥ずかしい思いをしたことって、今でも鮮明に思い出してしまう。そして恨み続ける私。うーらーめーしーやー。

だから私は心に決めていたのです。子どもの言うことを絶対に馬鹿にしたり、軽く受け流したりする大人にはなるまい、と。ささいな事でも、子どもにとっては大変な事件であるのだから、きちんと考えてアドバイスしてあげなくちゃ。そんなことを自分自身が小学生の頃からずっと思い続けてきたのです。そう、私は子どもの心に寄り添える大人になるんだ、と。

そして月日は流れ、私も母親になりました。で、22歳の娘に言われる。「お母さんてさぁ、すごく悩みに答えるの、適当だったよね。結構困ったことや恥ずかしかったことがあったんだよね」と長女が言うと、19歳の次女も「そうそう。本当に恥ずかしかったよね」と。えーーーーーっ!衝撃的!嘘でしょ⁉︎このワタクシが、いったい何をしでかしたと言うの⁉︎

どうやら次女の夏休み。学校のプールに行くにあたって、先生は水着は家で着てきても着てこなくてもいい、と言ったらしい。そこで娘は悩んだ結果、「家で水着を着て行きたい」と言い出した。ところが、当時の私、このように答えたみたい。「この暑いのに水着なんか着て行ったら熱中症になるよ。水着なんか着ていく子なんて誰もいないよ」と断言した模様。次女、泣く泣く水着を着ずに行ったら、友達はみーーーんな着ていたとのこと。娘は着替えるのに手間取って、友達を待たせてしまったという。「お母さんはどう言うつもりだか知らないけど、決めつけるからさぁ、けっこう迷惑したよね」「本当だねえ。強めに言うから本当かな、って信じてたけど、意外と違ってたよね」「あははは」。マジか。他にも似たようなエピソードが、長女からも次女からも次から次へと出てきて驚きましたね。私、全然子どもの気持ちに寄り添える大人じゃなかった‼︎

そういえば、ハイコーキのCCOにタレントのヒロミさんが就任しましたね。CCOって聞き慣れないのでググってみると、『最高顧客責任者』とありました。それでもよくわからないので、さらにググってみると『顧客満足度に対して責任を負う役員』だそうです。要するにハイコーキの工具を使ってみたい、使い続けたいと思わせるためにどうしようか、って戦力を練る人かしら。だとしたら、ヒロミっていいじゃないの!なんだかワクワクしますよね。

ヒロミさんって、私が若い時には不良っぽいお笑い芸人でちょっと苦手だったけど、復活してからは不良っぽさが若々しさに見えて、とても素敵ですよね。DIYに対しても定評あるし。しかもヒロミさんの魅力って好奇心高めで、子どもみたいな雰囲気があるところ。きっとこの人だったら決めつけたり、押し付けたりせず、しなやかに対応してくれそう。いろんな人の意見も「へえ〜、なるほどね」と聞いてくれそうですし。そしてハイコーキの製品をさらにカッコ良くしてくれるんじゃないだろうか。期待大。

私もね、しなやかで柔軟な大人になりたかったな、と思います。そもそも、そんな器もなかったな、と今は理解してます。それに娘たちには「ガラじゃない」と言われました。そうか、自分に無いものを求めてしまったのか。ずっと思い続けてきたのに、なかなか人ってガラにもないことはできないものですね。でも、本当はひそかに決めてることがあるんです。これからの目標。これからは若い人の言うことをきちんと聞く中年になろう、ってこと。子ども時代の娘たちの言うことはきちんと聞けなかったので、今度は若者になった娘たちの言うことはきちんと尊重しようと決めてるんです。今度こそ頑張りたい。だってタレントのヒロミさんだって、若い時のイメージと今とでは全然違うもん。私だって立派な中年になることを目標にしてもいいかな、と思える今日この頃です。 

今どきの『家業』

友達の娘さんが『看護師さん』という進路に向かって頑張っているんです。今は男女共に看護師さんと呼ばれますね。正直、まだとっさには「看護師さん、ちょっとちょっと」とは呼びにくいけれど、この呼び方が定着するといいなあ。話を戻しますが、友人の高校3年生の娘さんが、看護の学校を目指し奮闘中。実は今まで看護の道に進むことはあまり考えていなかったらしく、学校でも語学方面の勉強をしていたらしい。ところが突然の進路変更!しかも理系へ。なかなか大変だと思うけれど、歯を食いしばって入学試験を突破してほしいです。

そうそう、こちらの娘さんのお父さんは消防士さんなんです。
わたし、恥ずかしながら消防士さんのお仕事ってあまり知らなかったんです。火事の時に火を消してくれる人たち、くらいの認識でした。ところがこちらの友人家族とお付き合いするようになり、「昨日、夫がこんな仕事でね」とサラッと話してくれることがびっくりするようなことばかり。個人情報だから多くは語らなかったけれど、危険なことは日常だったり、凄惨な現場に一番に駆けつけることなんて普通のことのようでした。いつもニコニコのんびりしているダンナ様だったから、全然気づかなかった。

消防士のお父さん、命の重みや『はかなさ』をたくさん感じてきたお仕事だと思う。目から入るひどい光景や、防ぐことのできない臭いに、心折れそうになることもたくさんあったのだろうと思います。それでも一生懸命、前を向いて働いているお父さんを見て、娘さんは『命の重さ』を感じることが多かったのではないかな。だからこそ命が大切だと感じられる看護師という職業に就こうと決めたことは、運命であり、必須だったと思う。

職業選択の自由。憲法22条の有名な条文の言葉ですね。昔、バイトの求人誌のCMで「職業選択の自由〜♪あはは〜ん♪」とポップに歌われていたのを覚えてる方もいるかな。自分たちには『選ぶ』という自由があるんだな、と漠然と感じたりもしたもんです。だけど、だけどね、本当に自由なんてあるのかな。日本国民として、もちろん権利もあるし、保障されてるのは間違いないんだけど、やっぱり育ってきた環境や、目で見たもの、感じてきたもので選べる職業って大きくなるにつれて狭まっていくものではないかな、と思うんですよ。

命に関わる仕事は、命を重いと感じる人を見てこなければ大切だとは感じにくい。古くさい言い回しですけど、命に関わる仕事はやっぱり『家業』なんじゃないかとおもいます。消防士のお父さんを見て感じて匂いをかいで、だからこそ見えてきた看護師という仕事への選択。「命を守る」という『家業』を継いでいく。

ハスクバーナのチェーンソー。木を切る時に使う道具です。あのオレンジ色がトレードマークですよね。消防士さんと同じオレンジ色だな、と思っていたら、理由が一緒。ハスクバーナは森林で木を切ってる職人さんが、猟師さんに間違って撃たれないよう、あの目立つオレンジ色なのだそうです。消防士さんも目立つようにあのオレンジ色だって聞いたことあります。そういえば、実際に消防士さんもチェーンソー使ってますよね。救助するのに倒れた木や建物の柱を切ったりしてるのを映像で見たこと、ありますよ!

『家業』として、命の重みを受け継いでいくような職業の選択。このような環境で育ってきた娘さんは、きっと立派な看護婦さんになると思います。何年もかけて積み上げてきた感覚というものは絶対にゆるがないし、何かに迷ったり、疲れたりしても「命は尊いものだ」というコアはブレていかないのかもしれないね。ここに知識と経験が積み重なっていったら安定感しかない。将来が楽しみです。まだまだ夢の途中で大変だろうけど、頑張ってほしいです。応援してます。フレーフレー!

私も50手前で身体の調子が悪くなってゆくお年頃。定期検診でポリープが見つかったりするのもあるあるになってきた。血液検査の数値にも一喜一憂したり。そう、病気になったときに信頼できる看護師さんがいたら心強いのよー。だからね、病気になったらよろしくね。あなたのような「命を尊い」という感覚が、体に染み付いてる看護師さんにそばにいて欲しい。でもね、看護師さんばかりに苦労を押し付けるつもりはありません。やっぱりできるだけ病気にならないように、運動して筋肉つけて、食事も気をつけて、健康に気を配って生活していきます。私にできる応援はこんなことしかないのでね。