今年の漢字は『磨』

明けましておめでとうございます。本年もブログ『工具女子日記』を続けていきます。ウエダキコーの日常をお届けしていきますね。初めて読んでくださってる方も多いかもしれませんので、あらためてご挨拶します。ウエダキコーの社長の妻です。本年もどうぞよろしくお願いします。

今年の抱負は何ですか?子どもたちは書き初めとか、冬休みの宿題で出されたりしてウンザリしていることでしょうけど、大人になるとやってみたいですよね。今年の抱負を筆で書いたらシャキッとしそう。書き初めするならどんな言葉がいいかなあ。2文字だったら『感謝』とかシンプルにいいかも。なかなかこの言葉って伝えるタイミングないですもんね。でも、やっぱり書き初めは長い半紙に4文字書きたいかな。そうそう、今だと人気マンガ『鬼滅の刃』に出てくる『生生流転(せいせいるてん)』とか小学生に評判いいかもしれませんね。

かくいう私。今年の抱負はシンプルに『磨く』。うわー、やっぱりこの言葉を文字に起こしてみると、なかなか重厚感ある言葉ですね。でもやっぱり今年は色んな意味で磨いていきたい。ちなみ今年50歳になる私。50歳かあ。うーん、50歳。50歳ってもう少し大人だと思ってました。体感としては40歳と変わりませんね。見た目は大幅に変わっているのでしょうけど。ははは。はあ。

で、話は戻って『磨く』。ちょっと前まで『磨く』って言葉、苦手だったんですよ。すごくストイックな感じもするし、孤独に黙々と訓練を重ねる様子が浮かんだりして、ちょっと縁遠いイメージでした。寡黙とかカッコいいけどね、私とは対極なんですよ。ムリムリ〜って最初からあきらめちゃう。

ところが、ふと新聞を読んでいて目についた言葉読んで衝撃を受けました。『磨くとは、何かと何かを擦り合わせること。擦り合わせないと磨かれない』と。続けて読み進めてみる。『物は他のものとこすれ合うことでピカピカしてくる。人も同じ。いろんな人と何度も何度もこすれあったりすることを体験をする中で、人として艶やかになっていく』と言うんです。そうか、そうなのか、と目からウロコ。磨くというのは孤独な努力ではなかったのですね。自分とは違う人と摩擦を繰り返しながら磨かれていくものなんですね。

ちょっと機械のお話をはさみます。ウエダキコーでは床材をはがす作業をする職人さんに搭乗式床はがし機をレンタルしてるのですが、実は床材って、はがせば終わりじゃないんですよ。はがしたら磨くんです。ツルツルにするんですよ。次に新しい床材を貼るのでゴツゴツ、ガサガサしていたらきれいに貼れないもんね。で、イラストにもあるポルチェ登場!これを手押しで動かすことで、コンクリートの床を磨き上げるんです。この機械、ちょっと動かしてみたいんですよね。気持ち良さそうです。

人と摩擦を起こさず、上手く付き合える人って憧れます。そういう方をよく見ていると人との距離の取り方がすごく的確なんですよね。瞬時に判断して距離を縮めたり、離したり。私から見ると神ワザですよ。でも、新聞の言葉によると、磨くには人との摩擦が大切だと、いろんな人と出会うことで、ぶつかったり悩んだりすることで人としてツヤめくのだと。そうか、そうか。いいこと言うなあ。私は大人げないので、ついつい人との摩擦が増えてしまい、そのたびに落ち込んだり、悩んだりしたものですが、これも人として磨かれていたのだと思うと救われます。それに、自分とは異質な人や苦手な人と出会っているということは、私がいろんなところに自分から挑戦して出かけているという証拠でもあるんですよね。

コロナ禍で人となかなか出会うことができなかったり、触れ合ったりできなくて、まだまだつらい日々が続きそう。それでも、そんな中でも、感染対策しながらたくさんの人と触れ合ってツヤめく日々を送りたいです。もちろん、そもそもの『磨く』の意味でもある「腕を磨く」「技術を高める」「鍛錬を重ねる」というのもボチボチですが頑張ろうと思います。

さて、夫の抱負はなんだろな、と思っていたら、手帳に小さく書いてありました。『チャレンジ』と。しかも英語で。うーん、ありきたりな気もするけど、こういうシンプルな抱負を素直に書いちゃうあたり、夫らしくていいかもねと思いました。みなさんにとってもツヤめく素敵な一年でありますように。