『整いました』は愛情でした

気になる言葉のひとつに『名もなき家事』というものがあります。わたくしも家族がおりますので、やはりこの言葉に反応しちゃいますね。誰が名付けたのは知らないけれど、個人的にはネーミング大賞をさしあげたい!

やってもやっても終わらない家事に、ため息をつきまくる。まず、洗濯。洗濯機に衣類を入れて干す、以上。な、ワケないじゃないの!これはデリケート洗いだな、とか、タオルと一緒に洗うと毛玉ついちゃうなとか、一緒に洗えないものを分けて、洗剤もそれぞれ違うし、そうそう、洗剤のストックは足りてるかな、あら、もう少なくなったから買い足さなくちゃ、おっと、洗剤を詰め替えてっと…。はあー、洗う前から大騒ぎ。ケチャップとかのシミがついてるなら、前の日に言っとけっつーの。一日経つと、繊維に染み込んで取れないよ!イライラ。誰だ!ティッシュをポケットに入れたままなのは!キイイー!

ごはんねえ。作るのが嫌だって話は世の中にいっぱいあるのだけれど、全部が嫌ってわけじゃないんですよ。仕事して疲れて帰ってきてからの料理がイヤなの!それに買い物も途中まではよかったりする。コストコででっかいカートに肉やら野菜やらをカートイン。テンションも上がって楽し〜い。でも、家に戻って台所に置いてみると、この肉のかたまりが途端に仕事になる。カートの中ではあんなにキラキラしてたのに。うんざりしながら大量の肉を小分けにしていく。これも『名もなき家事』よね、きっと。

などと文句を言い出したらキリがない『名もなき家事』の数々。でも、これって家庭の中だけの事なんでしょうか。実は会社にもあると思うのですよ。一段下に見られてるお仕事、いわゆる『雑用』と呼ばれてるお仕事の数々。FAXを送る、郵便物を出す、段ボールをたたむ、必要な事務用品の補充、はい、電話「はい、ウエダキコーです」、ほい、宅急便だ「お世話様です、ハンコですねー」、やれ、お客様「いらっしゃいませー」って、ずーっとバタバタしてるんですけど。書類作成とかの業務は後回しになって、終わらないんですけどおおおお。

それでね、思うワケですよ。『雑用』っていう考え方がよくないのではないかな、と。ワンランク下に見てるから、軽い気持ちで「よろしく〜」って言えちゃう。頼まれる方も断るほどでもないから「はい」って受けちゃう。でもね、この考え方では未来はないのです。不満がたまって雰囲気も悪くなり、居心地が悪くなる。だから、考え方を変えましょう。雑用とはすなわち、『お仕事を整える』ということに。なんでもそうですけど、下準備が万端だとスムーズにお仕事が進みませんか?この下準備にあたるものが『雑用』と呼ばれているお仕事の正体だと思うんです。

当社の社長兼、私のオットを例に挙げます。オットの残存体力をいかに残すかが大切。こちらがお仕事を整えてあげると、オットに迷惑がかからない。それすなわち、雰囲気もいいし、居心地もよい。ヒットポイントは減っていかないわけです。夕方でもHPがたんまり残ってるじゃないの。ヨシヨシ。それぞれに与えられた実力を発揮できる体制を作るってことがとても必要。

工具も同じですよ。当社のお客さんは『はつり作業』する職人さんが多いのですが、できるだけラクに使える方がいいに決まってるんです。疲れると判断力が鈍って事故につながりやすい。場合によっては命を落としかねません。若者を集めて力自慢してたのは昔のお話。今は大切な職人さんの体力をいかに上手に残してあげられるかが、責任者の大切なお仕事ではないかしら。

世の中では何も起こらないっていうのは軽く扱われがちですよね。何かトラブルが起こって、華々しく登場した人物が問題を解決していく方が絵になるし、何なら実力あると思われちゃう。普段の生活がとどこおりなくうまくいってる方がいいに決まってるのに。あ、そういえば、夫がよく話してるんですけど、野球の『珍プレー』って好きじゃないんですって。派手に飛び込んでキャッチするのはかっこよく見えるけれど、本当は打球を見て先回りして間に合ってサッと取る方が上手いのに!っていつも言ってます。

でもなあ、この『整える』行為って、わかってもらえないこと多いですよね。日本人の悪いくせで、先回りして整えるってことをアピールするのって「恩に着せやがって」なんて言われちゃったりしますよね。こういうこと言うのは、はしたないかなって思っちゃうし。でも、これからは恩に着せていくべきだと思うんですよ。だって『整える』ことは相手への愛情じゃないですか。「やっといたよ。あなたのことが好きだから」ってヨン様みたいに言えばいいのでは?古い?くれぐれも、恨み節でアピールするのはやめましょうね。あなたのために自分を犠牲にしてやったのに、その態度は何だ!とか、そういうのはやめましょう。「あなたのことが大切だよ」「ありがとう、これで能力が発揮できるよ」ってのが『雑用』やら『名もなき家事』への正解の対応だと思います。

だからさあ、家族のみなさん、気づいたらやってよね。私を大切にしたいなら、残り1センチに満たない水出しの麦茶のボトルをそのまま冷蔵庫にしまうのはやめてくださいね。それはカラになってるのと一緒でしょ。そのまま入れといたら自然に麦茶が増えると思ってるのかしら。自動的に増えるワケないでしょ。誰が作ってると思ってんだ。ちっ、まったく。

今年の漢字は『磨』

明けましておめでとうございます。本年もブログ『工具女子日記』を続けていきます。ウエダキコーの日常をお届けしていきますね。初めて読んでくださってる方も多いかもしれませんので、あらためてご挨拶します。ウエダキコーの社長の妻です。本年もどうぞよろしくお願いします。

今年の抱負は何ですか?子どもたちは書き初めとか、冬休みの宿題で出されたりしてウンザリしていることでしょうけど、大人になるとやってみたいですよね。今年の抱負を筆で書いたらシャキッとしそう。書き初めするならどんな言葉がいいかなあ。2文字だったら『感謝』とかシンプルにいいかも。なかなかこの言葉って伝えるタイミングないですもんね。でも、やっぱり書き初めは長い半紙に4文字書きたいかな。そうそう、今だと人気マンガ『鬼滅の刃』に出てくる『生生流転(せいせいるてん)』とか小学生に評判いいかもしれませんね。

かくいう私。今年の抱負はシンプルに『磨く』。うわー、やっぱりこの言葉を文字に起こしてみると、なかなか重厚感ある言葉ですね。でもやっぱり今年は色んな意味で磨いていきたい。ちなみ今年50歳になる私。50歳かあ。うーん、50歳。50歳ってもう少し大人だと思ってました。体感としては40歳と変わりませんね。見た目は大幅に変わっているのでしょうけど。ははは。はあ。

で、話は戻って『磨く』。ちょっと前まで『磨く』って言葉、苦手だったんですよ。すごくストイックな感じもするし、孤独に黙々と訓練を重ねる様子が浮かんだりして、ちょっと縁遠いイメージでした。寡黙とかカッコいいけどね、私とは対極なんですよ。ムリムリ〜って最初からあきらめちゃう。

ところが、ふと新聞を読んでいて目についた言葉読んで衝撃を受けました。『磨くとは、何かと何かを擦り合わせること。擦り合わせないと磨かれない』と。続けて読み進めてみる。『物は他のものとこすれ合うことでピカピカしてくる。人も同じ。いろんな人と何度も何度もこすれあったりすることを体験をする中で、人として艶やかになっていく』と言うんです。そうか、そうなのか、と目からウロコ。磨くというのは孤独な努力ではなかったのですね。自分とは違う人と摩擦を繰り返しながら磨かれていくものなんですね。

ちょっと機械のお話をはさみます。ウエダキコーでは床材をはがす作業をする職人さんに搭乗式床はがし機をレンタルしてるのですが、実は床材って、はがせば終わりじゃないんですよ。はがしたら磨くんです。ツルツルにするんですよ。次に新しい床材を貼るのでゴツゴツ、ガサガサしていたらきれいに貼れないもんね。で、イラストにもあるポルチェ登場!これを手押しで動かすことで、コンクリートの床を磨き上げるんです。この機械、ちょっと動かしてみたいんですよね。気持ち良さそうです。

人と摩擦を起こさず、上手く付き合える人って憧れます。そういう方をよく見ていると人との距離の取り方がすごく的確なんですよね。瞬時に判断して距離を縮めたり、離したり。私から見ると神ワザですよ。でも、新聞の言葉によると、磨くには人との摩擦が大切だと、いろんな人と出会うことで、ぶつかったり悩んだりすることで人としてツヤめくのだと。そうか、そうか。いいこと言うなあ。私は大人げないので、ついつい人との摩擦が増えてしまい、そのたびに落ち込んだり、悩んだりしたものですが、これも人として磨かれていたのだと思うと救われます。それに、自分とは異質な人や苦手な人と出会っているということは、私がいろんなところに自分から挑戦して出かけているという証拠でもあるんですよね。

コロナ禍で人となかなか出会うことができなかったり、触れ合ったりできなくて、まだまだつらい日々が続きそう。それでも、そんな中でも、感染対策しながらたくさんの人と触れ合ってツヤめく日々を送りたいです。もちろん、そもそもの『磨く』の意味でもある「腕を磨く」「技術を高める」「鍛錬を重ねる」というのもボチボチですが頑張ろうと思います。

さて、夫の抱負はなんだろな、と思っていたら、手帳に小さく書いてありました。『チャレンジ』と。しかも英語で。うーん、ありきたりな気もするけど、こういうシンプルな抱負を素直に書いちゃうあたり、夫らしくていいかもねと思いました。みなさんにとってもツヤめく素敵な一年でありますように。

人生には大きな穴が必要です

だあああーーー。穴があったら入りたい!みなさん、いかがお過ごしですか?穴があったら入りたいこと、ありませんか?私はあります!

突然ですが、美容院が好きです。私の現在の髪型がショートヘアということもあり、わりとこまめに行きます。で、美容院さんに毎回「今日はどうしますか?」と聞かれます。そう、この「今日はどうしますか?」の質問に対する正しい答えは何なんですかね?で、いろいろ言葉で説明するのですが、なかなか伝わらず。うむむ。しびれを切らす美容師さん、「今度はなりたい髪型の写真を持ってきてください」と。

確かにねー。そうだよね。漠然としたイメージだけでは髪なんか切れないよね。しかもそんなお客に限ってこだわりがありそうだもんね。ちなみ私、こだわらない方だけど、やっぱりニュアンスは伝えたい。パーマをかける時は、こんな感じでふわっと、とか、えり足はさっぱりとさせたいとか。だったら写真持ってこいよーって思うよね、美容師さんも。

だけど、恥ずかしいわけ。こちとら異常に自意識過剰おばさんなんだから。最近はスマホで「40代髪型」って検索すると、カットモデルの写真が出てくる出てくる。これでもかっていうくらい。あら、素敵。ん⁉︎いやいや、よく見るとかなり若いお嬢さんがモデルさんじゃないの。「40代髪型」って言ってるのに、モデルさんはおそらく20代というカオス。こんなの美容師さんに見せたら「プププ」と笑われてしまいそう。きちんと「40代髪型」って検索してるんだから、40代のモデルさんを使いなさいよー!と、世界の中心で叫んでみる。

で、「なりたい髪型の写真」ではなくて「見せても恥ずかしくない写真」を探す。もうすでに目的は変わってきているけれど、そんなことは関係ないのです。とにかく笑われたくない。「いやいや、このモデルさんと同じになるわないでしょ〜」と一瞬でも思われたら舌を噛み切りたい気持ちになるんですよ、こっちは!で、探しました。素敵なショートヘアの上品なマダム。かなり美しいマダムではあるけれど、年齢が同じくらいではないかと推測。この写真なら「憧れのマダム」的な感じで、いいかも。で、この写真をスクショして、いざ美容院へ。

「今日はどうしますか?」うふふ。きたきた。この質問にバッチリ答えるべく、スマホを取り出し、厳選した写真を見せる。はい、どうぞ。んっ⁉︎おや?うわわーーー!なんてこった!私のスマホに女優の深津絵里が現れた!いやああーーーー!違うんです、違うんです。これじゃない!あわてて深津絵里を消して、厳選したカットモデルの写真を見せたけど、後の祭り。「うわあ、この人、深津絵里になれると思ってるんだ。ぷぷ」と、思われたに違いない!恥ずかしい!穴があったら入りたい!

それでは穴をあけていこうと思います。コンクリートにまん丸の穴をあけたい場合、コアマシンを使います。穴をあける作業を『コア抜き』と言います。小さいものだとマンションなどの配管や、庭の手すりや塀の取り付けなど。マンホールやトンネルなどもコア抜きという作業で穴をあけたりします。コア抜きをする時にコアドリルという特殊な工具を使います。赤のコンセックと青のシブヤというメーカーが二大巨頭です。これに筒のような刃をつけて穴をあけるんです。コアの刃もいろんな太さのものや、いろんな長さのものがあるので、必要に応じた大きさの穴があけられますよ。

で、わたくし。大きめで、なおかつ深めな穴をあけて入りたかった。美容院に行く前に、深津絵里のドラマをTVerでみていたんです。深津絵里、かわいいなあ、なんて。ついでにいろいろ検索までしちゃって、なんかそのままだったのかなあ。なんで美容院に行く前に深津絵里なんか見ちゃったんだろうなあ、だああああ。後悔。

別に、美容師さん、何とも思ってないと思う。わかっている。だけど、やっぱり恥ずかしかったし、ふと思い出すと、だあああーーとなっちゃうわけです。年末に何やってるんだろう、私は。今年の恥は今年のうちに忘れてしまおうと思います。みなさま、良いお年をお迎えください。トホホ。

満腹は幸せの証

自分のこと『おせっかい』だと思ってます。唐突ですいません。『おせっかい』だとわかっているんです。それでもやめられない。ちなみに、何でもかんでも『おっせかい』なわけではありません。私の『おせっかい』は、美味しいものをお腹いっぱい食べさせたい。そして食べさせる。ただこれだけ。

先日、久しぶりに姉に会うことができました。私の実家は高崎市です。わたくし、前橋市に住んでおりますが、高崎はお隣の市なので実家へはすぐに行くことができます。対する姉は埼玉に住んでおり、群馬とは近いといえば近いのですが、気軽に会える距離ではありません。今まではお盆とお正月くらいは帰省してくれましたが、コロナが蔓延してからは集まることもままならなかったのです。ところが、今年の秋はちょっとコロナが収まっていたこともあり、2年ぶりに姉たちが高崎に帰省することになりました。わーいわーい。しかも、甥っ子や姪っ子も来るという。わーいわーい。甥も姪も二十歳を越えた大人なんですけどね、やっぱり私からしてみるとかわいいわけですよ。わくわく。

そうだ、姪っ子たちに美味しいもんを食べさせたい、という謎の『おせっかい』スイッチが発動。埼玉の方が都会に近いだろうよ、とか、あっちの方が美味しいものは食べ慣れてるかもとか、そういうことは関係ないのです。とにかく美味しいもんでもてなしたい、それだけ。群馬で美味しいものって何かな〜とか考えると止まらない。いろいろあるのだろうけど、滞在時間は数時間だろうから時間もないか。そうだ、余ったら持って帰ってもらえばいいのか、じゃあ次の日も美味しく食べられるものがいいか、とか、とにかくグルグル考える私。食べさせたいものがいっぱいだよ。どーしよー。

伊香保温泉の『湯の花まんじゅう』は確か甥っ子が小さいときに美味しいって感激してたなぁ。清芳亭のおまんじゅうは皮が薄くて、なんといってもあんこが秀逸。なめらかすぎないこしあんもいいのよね。豆の味が際立つ。そうだ、先日 友人に教えてもらった『本宿どうなつ』も必須だわ。手のひらサイズのあんドーナツなんですけど、なんと、あんこは白あん!最近は小豆のあんこのドーナツもありますが、この『本宿どうなつ』に限っては白あんが美味しい。だんぜん白あんです。これね、昔は遠くの安中市まで買いに行かなきゃならなくて、なかなか食べることができなかったんです。今は前橋にもお店ができて嬉しい限り。そして隠れた群馬の名物といえば、ハーゲンダッツ。そう、あの有名なアイスクリームです。別に味は同じなんですよ。全国の皆さんが食べているものと同じ。だけど、安い!どうやら工場が群馬県内にあるのが安さの理由なのか、私たち群馬県民はわりと気軽にハーゲンダッツを食べてるんです。期間限定とか常に挑戦している。

これらを大量に抱えて高崎の実家に遊びに行く。すでに到着していた姉とご対面。きゃー、久しぶりー。元気だった?とひとしきり大騒ぎした後、26歳の甥っ子、24歳の姪っ子、さらに22歳の甥っ子が出迎えてくれる。みんな、大きくなったねえ。この日は平日だったのに、よくみんな来てくれたなあ。70代の私の両親も元気で嬉しい限り。さあさあ、召し上がれ!

マキタから出ましたね。コードレスのポット。コーヒーメーカー、保冷温庫と続き、ポットです。マキタ開発者の会議を想像してみる。暑い夏場にアイスを食べられるほどの保冷温庫は画期的であり、現場で喜ぶ職人さん多数、喜びの声も多数ありました。実際、めちゃくちゃ売れました。そうだ、現場の職人さんにコーヒー以外にも温かいものって必要だよね、っておせっかい登場。冬の現場って寒いもんね、カップスープやカップラーメンも現場で食べられるね。たくさん召し上がれ、ってな感じかな。

だけどねえ。職人さん、すでにラーメン食べてました。取っ手の取れる〜♪ティファール♫で。そうか。食べてたのか。でも、このマキタのポットはすごいんだよ、持ち運びする時の安定感が抜群なんだから。なんていうか、ぴったり収まってるからお湯がこぼれないんです。私は好きですよ、こういう商品。おせっかい感がお母さんみたいで共感しかない!あれ?代用できる商品あったの?となっても、めげないで!使ってみたらわかりますよ。あれ、これいいな、って。平らな場所がなくても、電源がなくても、ラーメンを食べられるってスゴイじゃないの。

甥っ子と姪っ子、そして姉、父も母も「わ、美味しい」と、私のお土産に大喜びしてくれました。特に本宿どうなつは20年ぶりくらいだよね。父がタケノコ狩りに連れて行ってくれて、その帰りに本宿どうなつを買って食べたよね。母も姉も「あれをもう一度食べてみたかったから嬉しい」と、きゃっきゃしてた。大量に買ったから持って帰って〜、とか言いながら、わいわい。甥っ子なんていろんな種類のアイスを吟味しながら、「これ、最後の一個だけど、食べていい?」だって。可愛すぎるだろ!「いいよ、いいよ。私はいつでも食べられるんだから、いっぱい食べな」とか言っちゃうよね。この『おせっかい』、自分が幸せになれるのでやめられません。

そうそう、我が子らにも食べさせちゃうのはやめられない。いまだに「お腹空いてない?冷蔵庫に食べるものあるよ」とか常に言ってしまいます。娘、22歳と19歳。なんならダイエットしたくて、食べるものを制限したくなるお年頃。私も16時間断食とかやってるわけで、食べるものはそんなにいらないのはわかっているのだけど、本能だから仕方ないのです。客人をお腹いっぱいにさせるという『おせっかい』。これは絶対にやめるつもりはありません。今度は何にしようかな。

小さな問題をなめてはいけない

いまだに続いているのだろうか、小学校の不思議。先生は気軽に言うけれど、子どもにとっては悩みまくる問題のあれこれ。
例えば『運動会の日はランドセルでもいいし、手さげでもいいよ』ってやつ。いや、わかる、はいはい。どっちでもいいんですよね。今となってはどっちでもいい。でも、子どもにとって重要な問題。あした学校で私だけがランドセルだったらどうしよう。これ、重大事件ですよ。またある時は『晴れたら遠足、雨だったら授業』っていわれて小雨の日の時。ランドセルもリュックも両方なの?でも、両方持っていったらみっともないじゃない!そう、小学生には悩みは尽きないもんです。

私、自意識過剰な子ども時代を過ごしてきたので、こういう小さな問題に心を痛めて生きてきました。私の母(現在70代)が、まあテキトーな人だったので本当につらい子ども時代を送ってきたのです。後に文句を言っても、「子どものくせに気にすることないよ」などと人権無視の発言もしばしばでした。昔の子育てってどこのウチもこんなもんだったのかなぁ。でも、人前で恥ずかしい思いをしたことって、今でも鮮明に思い出してしまう。そして恨み続ける私。うーらーめーしーやー。

だから私は心に決めていたのです。子どもの言うことを絶対に馬鹿にしたり、軽く受け流したりする大人にはなるまい、と。ささいな事でも、子どもにとっては大変な事件であるのだから、きちんと考えてアドバイスしてあげなくちゃ。そんなことを自分自身が小学生の頃からずっと思い続けてきたのです。そう、私は子どもの心に寄り添える大人になるんだ、と。

そして月日は流れ、私も母親になりました。で、22歳の娘に言われる。「お母さんてさぁ、すごく悩みに答えるの、適当だったよね。結構困ったことや恥ずかしかったことがあったんだよね」と長女が言うと、19歳の次女も「そうそう。本当に恥ずかしかったよね」と。えーーーーーっ!衝撃的!嘘でしょ⁉︎このワタクシが、いったい何をしでかしたと言うの⁉︎

どうやら次女の夏休み。学校のプールに行くにあたって、先生は水着は家で着てきても着てこなくてもいい、と言ったらしい。そこで娘は悩んだ結果、「家で水着を着て行きたい」と言い出した。ところが、当時の私、このように答えたみたい。「この暑いのに水着なんか着て行ったら熱中症になるよ。水着なんか着ていく子なんて誰もいないよ」と断言した模様。次女、泣く泣く水着を着ずに行ったら、友達はみーーーんな着ていたとのこと。娘は着替えるのに手間取って、友達を待たせてしまったという。「お母さんはどう言うつもりだか知らないけど、決めつけるからさぁ、けっこう迷惑したよね」「本当だねえ。強めに言うから本当かな、って信じてたけど、意外と違ってたよね」「あははは」。マジか。他にも似たようなエピソードが、長女からも次女からも次から次へと出てきて驚きましたね。私、全然子どもの気持ちに寄り添える大人じゃなかった‼︎

そういえば、ハイコーキのCCOにタレントのヒロミさんが就任しましたね。CCOって聞き慣れないのでググってみると、『最高顧客責任者』とありました。それでもよくわからないので、さらにググってみると『顧客満足度に対して責任を負う役員』だそうです。要するにハイコーキの工具を使ってみたい、使い続けたいと思わせるためにどうしようか、って戦力を練る人かしら。だとしたら、ヒロミっていいじゃないの!なんだかワクワクしますよね。

ヒロミさんって、私が若い時には不良っぽいお笑い芸人でちょっと苦手だったけど、復活してからは不良っぽさが若々しさに見えて、とても素敵ですよね。DIYに対しても定評あるし。しかもヒロミさんの魅力って好奇心高めで、子どもみたいな雰囲気があるところ。きっとこの人だったら決めつけたり、押し付けたりせず、しなやかに対応してくれそう。いろんな人の意見も「へえ〜、なるほどね」と聞いてくれそうですし。そしてハイコーキの製品をさらにカッコ良くしてくれるんじゃないだろうか。期待大。

私もね、しなやかで柔軟な大人になりたかったな、と思います。そもそも、そんな器もなかったな、と今は理解してます。それに娘たちには「ガラじゃない」と言われました。そうか、自分に無いものを求めてしまったのか。ずっと思い続けてきたのに、なかなか人ってガラにもないことはできないものですね。でも、本当はひそかに決めてることがあるんです。これからの目標。これからは若い人の言うことをきちんと聞く中年になろう、ってこと。子ども時代の娘たちの言うことはきちんと聞けなかったので、今度は若者になった娘たちの言うことはきちんと尊重しようと決めてるんです。今度こそ頑張りたい。だってタレントのヒロミさんだって、若い時のイメージと今とでは全然違うもん。私だって立派な中年になることを目標にしてもいいかな、と思える今日この頃です。 

今どきの『家業』

友達の娘さんが『看護師さん』という進路に向かって頑張っているんです。今は男女共に看護師さんと呼ばれますね。正直、まだとっさには「看護師さん、ちょっとちょっと」とは呼びにくいけれど、この呼び方が定着するといいなあ。話を戻しますが、友人の高校3年生の娘さんが、看護の学校を目指し奮闘中。実は今まで看護の道に進むことはあまり考えていなかったらしく、学校でも語学方面の勉強をしていたらしい。ところが突然の進路変更!しかも理系へ。なかなか大変だと思うけれど、歯を食いしばって入学試験を突破してほしいです。

そうそう、こちらの娘さんのお父さんは消防士さんなんです。
わたし、恥ずかしながら消防士さんのお仕事ってあまり知らなかったんです。火事の時に火を消してくれる人たち、くらいの認識でした。ところがこちらの友人家族とお付き合いするようになり、「昨日、夫がこんな仕事でね」とサラッと話してくれることがびっくりするようなことばかり。個人情報だから多くは語らなかったけれど、危険なことは日常だったり、凄惨な現場に一番に駆けつけることなんて普通のことのようでした。いつもニコニコのんびりしているダンナ様だったから、全然気づかなかった。

消防士のお父さん、命の重みや『はかなさ』をたくさん感じてきたお仕事だと思う。目から入るひどい光景や、防ぐことのできない臭いに、心折れそうになることもたくさんあったのだろうと思います。それでも一生懸命、前を向いて働いているお父さんを見て、娘さんは『命の重さ』を感じることが多かったのではないかな。だからこそ命が大切だと感じられる看護師という職業に就こうと決めたことは、運命であり、必須だったと思う。

職業選択の自由。憲法22条の有名な条文の言葉ですね。昔、バイトの求人誌のCMで「職業選択の自由〜♪あはは〜ん♪」とポップに歌われていたのを覚えてる方もいるかな。自分たちには『選ぶ』という自由があるんだな、と漠然と感じたりもしたもんです。だけど、だけどね、本当に自由なんてあるのかな。日本国民として、もちろん権利もあるし、保障されてるのは間違いないんだけど、やっぱり育ってきた環境や、目で見たもの、感じてきたもので選べる職業って大きくなるにつれて狭まっていくものではないかな、と思うんですよ。

命に関わる仕事は、命を重いと感じる人を見てこなければ大切だとは感じにくい。古くさい言い回しですけど、命に関わる仕事はやっぱり『家業』なんじゃないかとおもいます。消防士のお父さんを見て感じて匂いをかいで、だからこそ見えてきた看護師という仕事への選択。「命を守る」という『家業』を継いでいく。

ハスクバーナのチェーンソー。木を切る時に使う道具です。あのオレンジ色がトレードマークですよね。消防士さんと同じオレンジ色だな、と思っていたら、理由が一緒。ハスクバーナは森林で木を切ってる職人さんが、猟師さんに間違って撃たれないよう、あの目立つオレンジ色なのだそうです。消防士さんも目立つようにあのオレンジ色だって聞いたことあります。そういえば、実際に消防士さんもチェーンソー使ってますよね。救助するのに倒れた木や建物の柱を切ったりしてるのを映像で見たこと、ありますよ!

『家業』として、命の重みを受け継いでいくような職業の選択。このような環境で育ってきた娘さんは、きっと立派な看護婦さんになると思います。何年もかけて積み上げてきた感覚というものは絶対にゆるがないし、何かに迷ったり、疲れたりしても「命は尊いものだ」というコアはブレていかないのかもしれないね。ここに知識と経験が積み重なっていったら安定感しかない。将来が楽しみです。まだまだ夢の途中で大変だろうけど、頑張ってほしいです。応援してます。フレーフレー!

私も50手前で身体の調子が悪くなってゆくお年頃。定期検診でポリープが見つかったりするのもあるあるになってきた。血液検査の数値にも一喜一憂したり。そう、病気になったときに信頼できる看護師さんがいたら心強いのよー。だからね、病気になったらよろしくね。あなたのような「命を尊い」という感覚が、体に染み付いてる看護師さんにそばにいて欲しい。でもね、看護師さんばかりに苦労を押し付けるつもりはありません。やっぱりできるだけ病気にならないように、運動して筋肉つけて、食事も気をつけて、健康に気を配って生活していきます。私にできる応援はこんなことしかないのでね。 

謝罪って、なんだろう

「心の底から詫びてください」。あの有名なドラマ『半沢直樹』の超有名なセリフ。あのドラマでスカッとした人もたくさんいたかもしれません。実際のところ自分に対して謝ってもらうことなんて、滅多にないわけで、ドラマだからこそ成立することがわかっているからエンタメとして楽しかったのかもしれませんね。

ここでふと思う。あのー、人から謝ってもらってスッキリしたことってありますか?そもそも謝ってもらうなんてシチュエーションがほぼほぼないのですが、たとえ謝ってもらえたとしても絶対に「よーし、やったあ」なんて思えないだろうな、と。しかも、謝って欲しいと思っている相手から、謝ってもらうことなんて絶対にない。かとおもうと、なんともない時に「ねえねえ、あの時はごめんね」なんて言われることもある。えっ、何かあったっけ?

謝る方、謝られる方、双方が同じテンションなんてことないですよね。催促されて心の底から詫びることなんてないし、心の底から許すこともない。お母さんが子どもに「ほら、ごめんなさいって言いなさい‼︎」とキリキリと怒ってて、子どもはブスッとしながら「はいはい、ごめんなさい」って言う。あれ、ですよ、あれ。しかも子どもが謝ってるのに「なに、その態度は⁉︎そんなのは謝ったうちに入りません‼︎」と、めちゃくちゃ理不尽。THE理不尽。じゃあ、どうすればいいのさ、という子どもたちの声が世界中から聞こえてくるよ〜。

若いときはとにかく謝ってもらいたがってた私。いや、若いときじゃない。ほんのちょっと前まで『謝ってもらいたガール』でした。わたし、夫と一緒に働いてます。夫はウエダキコーの社長であり私のオットさん。プライベートとお仕事を分けることも難しくて、夫婦であることの甘えもある。となると、やっぱり感情が隠せないし、むしろ感情を出してもいいとすら思ってしまう。お互いがお互いを思いやることができないばかりか、「何で私の気持ちがわからないのか」と怒りに変わる。でもずっと一緒にいなければならないので、怒りの表現方法がどーしようもないクズなものに。私たち夫婦が選んだ最悪の怒りの表現、それは『無視』です。一番陰険で、一番精神的にやられる『無視』。ほらほら、私は怒っているよ〜、気づけ〜、反省しろ〜、謝れ〜。と、心で叫びながら無視を続ける。

こんなの反省するわけないですよ。そもそも反省するも何も、何で相手が怒ってるのかわかんないんだもん。謝ったら負けちゃう感も出ちゃうし、もー、どこに向かっているのかさえもわからん。それでも「相手が折れるまで許さない」と強情な夫婦ですから。ははは。でもね、こんなことを40才過ぎても何度も繰り返していて、私、ふと思いました。「そもそも謝ってもらえたとて、スッキリするもんなんだろうか」と。いや、スッキリするわけない。「ごめんね、君の言う通りだよ。ボクは心の底から反省したよ」なんてセリフはファンタジーです。夢の世界です。ありえません。逆もです。「ごめんなさい、あなたの言う通りだったわ。私が浅はかでした」なんて絶対に言うわけありません。ドラマの台本みたい。

で、くだらないドラマはやめるべく、怒りの感情を無視で表現するのをやめませんか?疲れます。と夫に伝えると、夫も疲れていたのか「うん、やめる」と。そもそも夫の感情をコントロールするなんて無理だし、失礼ですよ。気づかって欲しいときはこちらが気づかわないとですよね。うん。それでも余裕がなくなって言い方がキツくなることばかりだけれど、余裕あるときは「ちょっとごめんね、お願いがあるのだけれど」などと優しく話すことが大切だよね。うー、できるかな。

職人さん必須の充電式マルチツール。1台で何でもこなすとっても便利な工具です。先端の替刃を交換するだけで、木材や金属を切ったり、はがしたり、磨いたりできるんです。この便利な工具、胸を張れるようなお仕事ぶりなのに、たたずまいが謙虚なんですよね。なんかちょっと下を向いて「すいません」って謝ってるみたいに見えるんです。マルチツールを使用するときは倒して使うので、気づかないかもしれませんが、立てておいてある姿は「すいません」にしか見えないんです。

謝って欲しいこともあるけれど、こちらが謝りたいこともたくさんあるじゃないですか。でも、そんなタイミングがなかったり、謝らせてもらえないこともありますよね。自分がすっきりしたいから謝りたいのに、そんな時期は訪れないことも謝るチャンスが与えられないことも。謝れないときは落ち込みますが、自分のやらかしてしまった罪を反省しろってことなんだろうと。うん、謝るって本当に難しいものだな、とマルチツールを見てしみじみ思う、今日この頃です。

夢の国コストコ

行ってまいりました。コストコ‼︎Costco‼︎
「えっ⁉︎今⁉︎」とか言わないで〜。そう、今さらですがコストコデビューしたんです。すでにずいぶん前から前橋にコストコってあったのです。もちろん知ってたし、周りに利用する人も多かった。でも、大量買いしてしまいそうで、あえて避けていた場所。

ところがこのコロナ禍で、ウエダキコーでインスタグラムやらブログを始めたことをきっかけに、私もYouTubeもよく見るようになりました。するとタレントさんや素人さんまでもが、楽しそうにコストコの商品紹介をしてる。見ているこちらも楽しい。ふむふむ。アメリカのものだけじゃなくて、いろんなもの売ってる〜。恥ずかしながら、大量のパンとプルコギを売っている倉庫だと思っておりました。違うんですね。

「そうだ、コストコ行こう」と決意。こうなっちゃうと行きたくてたまらない。でもでもでも〜、よくわかんないけど会員にならなきゃ、とか、今さらデビューするんだから失敗したくないとか、どうせならカッコよくスマートに買い物したいとか、思っちゃう。そこでまず、ググりまくって会員になる方法を勉強。ふむ。入り口にいる店員さんに話しかければ受付に連れて行ってくれる、と。へえ〜。なるほどね。

次に、買い物の内容を事前に調べることにする。でっかいカートを押しながら買い物するらしいのだけど、みんな人のカートの中身をチラ見するらしい。その時にカートの中身をカッコよくしたい。なんというか『おのぼりさん』的なカートの中身にしたくないんだよなあ。できればこなれた感じの中身にしたいじゃないですか。で、おしゃれタレントのYouTube『コストコ商品紹介』動画を見て勉強。ふむふむ。オーガニックのアボカドとかカートに入ってるとかっこいいなぁ。

で、コストコデビュー当日。22歳と19歳の娘を引き連れてコストコに行ってみました。わーいわーい。あ、そうそう、まずは会員にならなくちゃ、と思った瞬間に「初めての方ですか?」と入り口のスタッフさんに声かけられた。えー、なんでわかるの⁉︎初心者マークが見えるのか⁉︎とはいえ、声かけてくれたスタッフさんに連れられて無事に会員証を作ることができました。いざ、コストコの店内へ。おー、想像以上の迫力。

結論から言うと、YouTubeで勉強していった甲斐もあり、まあまあ充実したお買い物ができました。人気の激安ジップロックや調味料など購入。とはいえ、あまりのボリュームに興奮しちゃっていることは間違いなかったらしく、「そうだ!チーズフォンデュしようよ」って、突然言い出した娘の意見に乗っかってしまい、全くリサーチしていなかったでっかいチーズと大量のウインナーを購入してしまいました。ま、これくらいはいいよね。パンのいい匂いも根性でスルー。だって36個もロールパン食べられないよ。うん、頑張った。よく我慢した。自分で自分をほめようと思います。

コストコといえば高く積み上げられた商品が特徴。娘「どうやって上まで積むのかな」などと、かわいらしいことを言ってるねえ。わたくし、さすがに工具屋さんの妻ですもの、フォークリフトで積み上げることぐらいは知っていた。えへん。しばらくすると、スルスルとロープが出てきて、通路がふさがれてしまった。スタッフの方が「クルマが通りまーす」と声をかけてる。見ると、すんごいスピードでバックで走行しているフォークリフトが出現。手際良く上に積み上げられた商品を降ろしてる。あまりのカッコよさに見とれてしまいました。今日はトイレットペーパーがセールだったみたいで、大量のトイレットペーパーを常に山積みにしていました。コストコの本気を垣間見た瞬間。

ふと足元を見ると、小さな子どもたちも、口をポカンと開けてフォークリフトを見ていた。憧れるよね。かっこいいよね。あ、いけない!私、フォークリフトの講習を受けるべく、申し込もうと思っていたことを忘れてた。コロナで延期になったりして、ついつい先延ばしにしていたら、一年以上時間が過ぎていた。ああ、大人のワンダーランド、コストコで、現実に引き戻されたなあ。頑張ってフォークリフトの講習受けて免許もらわなくちゃ。そして一生懸命練習して、いつかはあのコストコのスタッフさんのようなフォークリフトさばきを身につけたい!そして子どもたちから羨望の眼差しで見られたい!夢が広がります。まあ、まずは講習を申し込むことから頑張りまーす。 

ピクトグラムに挑戦

コロナというものが蔓延してから、いろんなことがありすぎて、さまざまな感情や状況の中で行われたオリンピック。このことについては、立場や考えもあるでしょうから多くを語るつもりはありません。ただ、さらっと見ようとしていたオリンピックの開会式に釘付けになってしまったものがありました。


そう‼︎ピクトグラム‼︎
このアナログな演出で驚いてたら、ラケットを落とすという失敗が。その時、アナウンサーも「ああっ」って思わずさけんでた。ふと漂う緊張感。それでもテンポ良く進んでゆくパフォーマンス。それから先は「がんばれ‼︎」と、会場や視聴者が一体となって応援し、無事に終わった後の安堵感。感動と笑いをありがとう。オリンピック版の仮装大賞として、語り継がれる芸術だったと思います。

私たちってピクトグラムをいつも目にしてるんですよね。あるのが当たり前すぎて、意識したことってほとんどなかった気がします。知らない場所に行っても、トイレが探せないことなんてないもの。トイレを探している時ってたいてい急いでいる時なわけで、そんな時でも「この先にトイレがあるな」とすぐわかる。『非常口』のピクトグラムも有名すぎます。災害の多い日本。とりあえず非常口を確認します。そもそも形がカッコいいですよね。

オリンピック開会式。このピクトグラムのパフォーマンスのおかげで、ちょっと離れかけていた世界がグッと近づいた気がしました。言葉もいらないから通訳もいらなくて時間差もないし、理屈や説明もいらないから皆が同時に心地良い。やりにくい競技のピクトグラムもあっただろうに、全種目を表現する、という心意気にも感動。そうよね、選手にとっては大切な競技なんだもの。全てを平等に再現。そうそう、個人的にはソフトボールの金メダルが、とても嬉しかったです。

ウエダキコーは電動工具販売をしております。ハイコーキやマキタのカタログを見てみる。
おお〜、ピクトグラムだらけなんですね。まず、ハイコーキのカタログ。目次の部分にピクトグラムが使われてる。『締付け』のページにはインパクトドライバーが、『研削』のページにはディスクグラインダーが、ピクトグラムで描かれてる。これはわかりやすい。

カタログの中を開いてみる。こちらもピクトグラムだらけ。へえ〜。ハイコーキとマキタで違う仕様だから、それぞれのメーカーで独自に作ったピクトグラムかしら。マキタの『集じん機に接続できます』っていうマークなんて、とてもわかりやすくてカッコいい。今まで知らなかったです。勉強不足ですいません。これからはカタログが見やすくなって、お客さんへのおすすめがスムーズにできそうだわ。

言語も文化も違う人たちがひと目で何かがわかるピクトグラム。当社もインスタグラムで商品紹介とかしているし、使い方などもピクトグラムで表現できると面白いかも。電動工具はわかりにくいものもあるものね。こんな業種こそぴったりの表現方法かも‼︎これからはピクトグラムを使って、どんどん発信していきますからね。お楽しみに。

制限のある日々は成長のチャンス

コロナ禍。この言葉もうずっと使ってる。
コロナ◯◯。この◯◯に当てはまる言葉を入れて自身の生活の状況を話すってのにも慣れた。この時期に太れば『コロナ太り』だし、この時期に離婚すれば『コロナ離婚』ですよね。じゃあ、夫が突然料理を作るのは⁉︎『コロナ料理』⁉︎いや、絶対違う気がする。でも夫が料理を始めました。

お出かけ好きの夫。当社の社長兼私のオットです。なかなか思うようにお出かけができない。
もともとイライラするタイプでもないし、人にあたり散らす性格でもなく、ただじっと耐えていたのか。突然、『麻婆豆腐を作ってみたい』と言い出した。なぜ、麻婆豆腐なのか。なぜ麻婆ナスではダメなのか。突然お料理を始めました。冷やし中華ではなく麻婆豆腐始めました。

ここからが男子料理あるあるですが、調味料をそろえだす。一緒に買い物に行きました。夫は完璧な麻婆豆腐を作りたいらしく、高島屋のデパ地下で調味料を買いたいと言う。値段高そう。
トウバンジャン、トウチジャン、テンメンジャン。鷹の爪やら顆粒の中華だし。「ペーストのものなら家にあるよ」という私のアドバイスなんて聞こえないらしい。ごま油にもこだわる。それらを入れたカゴをレジに持って行くと…、五千円超えてんじゃん‼︎こりゃあ、高級中華料理だね。とほほ。

そこからは時間をかけて作ってくれました。でも、美味しんですよ。おいしかったんです。香りもいいし。娘も「おー、辛くておいし〜」とほめてた。そんなこんなで気をよくした夫。次はチャーハン、それから肉うどん、パスタなど、単品ものを気軽に作ってくれるようになりました。

そうなると台所主導権問題が勃発するんですよ。
我が家の問題は調味料を置く場所。私はコンロの周りに物があるのが嫌で、使い終わったら全部冷蔵庫にしまっていたんです。ところが夫は「すぐに手に取れないと不便」と言い出した。
私がほぼ毎食作るわけだし、私流に合わせてほしい。対するオットは気分転換のお料理にストレスを感じるのはイヤだ、と。しばらく私の方法に合わせてくれてたんですけど、なんだか楽しくなさそうなので、調味料の場所については、私が譲ることにしました。はれてコンロの周りに調味料が並ぶことに。
これに関しては、おしゃれな調味料ラックを買うことで決着。ちょっと値段が高かったのは夫にはナイショです。

調味料の場所を譲る。こんなのどうでもいい話なんですよ。もともとこだわりなんて1ミリもないし、私自身料理が大好きってわけでもない。だけど、同い年夫婦の私たち、お互いガンコになっちゃう。で、ついつい自分の考えを押し付けてしまいがち。どうでもいいこだわりとか言い出したら終わり。お互い後には引けなくなっちゃうんですね。うん。

夫が気軽にお料理してくれるのって嬉しいものですね。私は片付けは比較的好きな方ですが、
お料理始めた夫は後片付けの大変さもわかったらしく、自分で使ったお皿も洗ってくれるようになりました。朝起きて台所がきれいになってるって本当に嬉しい。1日の始まりがさわやかです。

料理を始めた夫、片付けまでするなんて偉い!対する私。調味料の場所を譲ったよ!
夫の成長に比べると、私のは成長か⁉︎ま、いいや。日常って大切だね、って再確認したし。どうでもいいこだわりなんかより、生活を楽しむことが大切。なんだかんだと偉そうに話してますが、実際、今の調味料の場所の方が使いやすいです。最初からこうすればよかったのね。ははは。