体質に負けるな

パンが大好きです。正確に言うと大好きだったのに〜、です。特に甘い菓子パンが大好きで、チョコやあんこの入ったデニッシュなど、見かけてしまったら素通りするのはムリムリ〜。どうして『菓子パンが大好きだった』という過去形になっているかと申しますと、どうやら私の体質が小麦粉との相性が悪かった模様。パンを食べると口内炎ができてたし、肌も荒れてたし、お腹の調子も悪かったりといろんな症状が出ていたんですけど、パンに魅力がありすぎて見ないふりしてたんですう。

何の気なしに小麦粉断ちしてみようかな、と思い立ち、パンはもちろんパスタや麺類、お菓子の数々をやめてみること1週間、それはそれは体調がいい。その時に諦めました。私はパンが食べられない、と。口内炎、とっても辛かったんだもん、この痛みって地味に辛いですよね。でもでも、口内炎と引き換えにパンやお菓子を諦めるとなると、甘いもの好きな私にとって甘味がないのはきつい。違う辛さが襲ってきたというわけ。

たまたまその場にいた友人に相談。彼女、毎晩晩酌するような酒飲みなのにスタイルいいんですよ。きっと体型に気をつけてるだろう。甘いもの対策とかしてそうだなあ。ねえねえ、甘いものとか食べるの?「食べるよ。お酒に合う甘いものを模索した結果、みつ豆を毎日食べているの」とのこと。彼女いわく、みつ豆はハイボールにぴったりなんですって。寒天の上に乗っているお豆が塩味効いてて、黒蜜をかけて食べてる、とのこと。

それはいい案だ!とばかりにみつ豆を購入。だって小麦粉が使われてる甘味じゃないもんね。近所に「ことほぎ」という甘味屋さんがあり、そこでみつ豆を買ってみました。食べてみると…わあ、美味しい!プルプルの寒天の上に塩茹でされた赤えんどう豆がたっぷり乗っていて、豆の塩味と黒蜜の濃厚さがたまらない!一発でハマってしまいました。しかも、凝り始めると止まらなくなる習性がありまして「手作りしてみよう」と思っちゃったんですよね。まず棒寒天を買ってきまして寒天を手作りするところからスタート!これはすぐに美味しく作れたので、次は赤えんどう豆を塩茹でしてみよう、と。これはちょっぴり難儀しました。まず乾燥赤えんどう豆ってどこにも売ってないんです。ネットで探してお菓子の材料で有名な富澤商店で購入。群馬県にお住まいのみなさま、高崎の高島屋の地下にも富澤商店コーナーがありますので、ネット以外でも手に入れることができますよ。

今はYouTube先生がおりますので、赤えんどう豆の塩茹でを動画で丁寧に教えてくださる。ありがたいなぁ。まず、乾燥赤えんどう豆を8時間ほど浸水させてから、水洗いして茹でこぼしして、そっと1時間かけてゆっくり茹でていくんです。テクニックはそんなにいらないのですが、なんといっても時間がかかるんですよ。でも、自分で茹でると好みの固さに仕上がるし、なんたってお値段が安い。こちらもハマって定期的に赤えんどう豆を塩茹でしてます。普通に売っているみつ豆は赤えんどう豆が少なめで物足りないのですが、自分で作ればお豆かけ放題!豆パラダイス!

今はきなこもトッピングして毎日のようにみつ豆生活を送っております。きなこも国産のものって美味しいですね。その上にかける黒蜜もいろいろありまして、沖縄の黒砂糖を原材料にしているものなんて本当に美味しいんですよ。寒天もいろいろあるのでどれが美味しいかな、なんて試してます。ちなみに棒寒天はどれも美味しいかな。体の調子もいいし、甘いもの食べてるのでストレスないし、みつ豆ってサイコー!

寒天を作るのってわりと簡単で、ふやかした棒状の寒天を鍋に入れて火にかけて溶かします。よーく溶けたらタッパーに入れて固めるだけんですけど、出来上がった形がプルプルのツルツルですっごく綺麗なんですよ。やっぱり表面がキレイなものっていいですよね。当社ではコンクリート表面をツルツルにする機械を販売しています。ライナックス製のポルチェという機械です。見た目は黄色でミニオンみたい。ハンドルを持ってコンクリートの上を手押ししながら動かすと、ポルチェの通った後はツルツルになるんです。

内装を変える時、床材をはがして新しい床材を貼り付けるのですが、下地がキレイであればあるほど新たな床材がキレイに貼れるんです。振動や騒音を出していいのならコンクリートをきれいに磨く方法っていくつかあるのでしょうけど、このポルチェは音が静かなんですよね。病院とか営業中の商業施設、学校などの音を立てることに厳しい現場にも対応できるのがいいところ。実は問い合わせって以前からかなりいただいておりまして、当社ではこちらのポルチェをレンタルすることも始めました。ご好評いただいております。お役に立てて嬉しいです。

そうそう、話は戻ります。今さらなんですけど、50代にもなって恥ずかしいのですが、夢ができました。将来、みつ豆屋さんになりたい!お豆パラダイスの大盛りのみつ豆を食べてもらいたい!メニューはみつ豆一本でいきたいところですが、これだけではマニアックすぎるのであんみつも作ってみたいなあ。あんこも手づくりしたいので、次はあずきを煮てみたい。あんみつにも赤えんどう豆をたっぷり入れますね。そうそう、赤えんどう豆とあんこができたということは、豆大福も作れるじゃないの!今度はもち米の研究もしなくては!夢がふくらむなあ。

最終的に一番大切なのはお店の名前ですよね。ずっと憧れがあるの。やっぱり和菓子を扱うならお店の名前に『○○舗』って付けたくありませんか?この『舗』という文字がつくと途端に格式のある伝統店、という雰囲気が漂うんですよね。素敵。『菓子舗』なんて、それはそれは上品な響きではないか!そのお店では豆を丁寧に茹でるおばあさん(わたしのこと)がいて、ゆったりと大盛りのみつ豆を食するお客さんがちらほら。もちろんお持ち帰りできるのですが、その場でちょっとお豆を大盛りにしてあげたりと、秘密のサービスも忘れない。その頃には黒蜜も手づくりできてるといいですねえ…。いくつになっても夢を見るのは楽しいものです。老後の夢、なんて言ってますけど、数年後には「もう老後じゃないの!」と言われてしまいそうですね。

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