5年に一度の挑戦

ずっと気になっていたんです。早く済ませてしまわねばと、思い続けていたんです。この封筒を見える場所に貼っていましたが、もう師走です。その封筒とは『前橋市健診(検診)受診のお知らせ』です。少額の自己負担で、私たちの健康チェックをしてくれるわけ。これ、毎年活用させていただいてます。ありがたや。私たち自営業者って、健康に対して後回しになりがち。とはいえ面倒くさくて、ついつい先延ばししていたら、はい、クリスマス目前になっちゃった!

でも、今年はすすんで行きたかったんですよ。5年に一度やってくる「骨粗しょう症検診」があるからなんですよね〜。普通にお金払えばいつでも受けられる検査ではあるのですが、市からの補助が受けられて検査ができるのが5年に一度。40歳、45歳と受けてきて、いつも好成績だった私。骨がパンパンに詰まってることを、今年も確かめねば!と意気込む50歳。

で、毎年検診してる病院へ。他の検診もあるので「骨粗しょう症の検査もついでにお願いします」みたいな感じで検診を依頼。本当はこれがメインなんだけど。骨がパツパツに詰まってることを祈る私。とはいえ、50歳というのは女性ホルモンが変化するお年頃。検査する前に看護師さんが「ホルモンのバランスが変わる年齢なので、数値が悪くても落ち込まないでくださいね。生活改善すればいいのですから」と、事前になぐさめてくれた。これはイヤな予感。

突然ですが、コンクリート打設の話をしますね。コンクリート打設っていうのはくるくる回る生コン車で運ばれてきたコンクリートを、型枠の中に流し込む作業のことを言います。建築関係のお仕事の中でも、かなりの重労働な作業といわれてるんですよね。コンクリートを流し込んでるホースがびっくりするほど重いっていうのに、コンクリートが固まってしまう前に作業を終わらせなければならないなど、時間の制約もあるわけです。しかも流し込んで終わりじゃない!

この時『締固め』という大切な作業があります。コンクリートってモルタルや水の他に、砂や砂利も入ってるんです。これらがよく混ざり合ってないと空洞ができてしまうんです。空洞ができていると弱いコンクリートになってしまうわけ。で、昔の人は棒でついたり、たたいたりしたのですが、今はいい工具があるんですよ。充電式のコンクリートバイブレータです。マキタは40VmaxのVR001G、ハイコーキは36VマルチボルトのUV3628DAです。型に流し込まれたコンクリートにこの工具を差し込んで振動を与えることで気泡が抜けて、材料も均一に混ざり、丈夫で強固なコンクリートになるというわけ。なくなれ!空洞!ってことですね。

それでは、わたくしの骨の空洞具合はいかがでしょ?骨粗しょう症検査は、くるぶしにゼリーをつけて、振動を与えて検査するらしい。「はい、右足を入れてね」と看護師さんに言われて、機械に右足を入れて数秒。看護師さんが「わあ、すごい!この数値、久々に見た!骨、丈夫ですね」ときゃっきゃ喜んでくれてる。「おめでとうございます」とか言われちゃって、照れる私。他の看護師さんも「すごーい」「ホントだ〜、スゴイねえ」とキャピキャピ。

検査結果が表になって渡されました。見てみると、『骨年齢30歳代』だって!やった、やった!本当に嬉しい!あまりに嬉しくてググってみると、あわてて骨を強くしようと思っても、なかなか急に強くはならない、とのこと。わあ。

次の検査でお会いした婦人科の先生までもが「わあ、これはすごいですね。骨が丈夫は自慢ですよ。丈夫に産んでくれたお母さまに感謝してくださいね」とおっしゃる。骨が強いってのは遺伝とか妊婦時代の栄養状態とか関係あるみたい。「あなたの努力もあるけれど、生まれ持った条件も大いに関係してるんですよ」と。そうか、そうなのか。お母さん、ありがとう。私は50歳にして改めて母に感謝してます。丈夫に産んでくれてありがとね。次は55歳の検診。絶対にいい成績をおさめようと思います。