6本で足りると思います

「ミニマムな暮らし」って流行ってますよね。いや、今や常識なのか。今どきのライフスタイルなのか。物をたくさん持っているのって、なんだかカッコ悪いっていう風潮さえありますもん。そりゃあね、すっきり生活したいですよ。好きなものだけに囲まれて生活したい!おしゃれで洗練された暮らし、憧れる〜。さあ、やってやろうじゃないの、シンプルイズベストってやつ。シンプルイズザベストなのか⁉︎ま、どっちでもいいや。

センスある暮らしがよくわからないので、まずはネットで検索してみる。なるほどねー、生活感のあるものは隠すのね。なんというか、ムダがない。白い箱がズラーっと並んでいて、中身は何かをラベリングする。こうすると中身がわかるから、余分に買わないで済むんですね。でも、やっぱり思うの。これって正直いって面倒くさくないのかしら?それに、そもそもの問題として、家族みんなが協力してくれるかなあ。ラベリング通りに戻してくれるの?私以外の家族ってもんは、メガネとかいつも放りっぱなしで、麦茶飲んだコップもそのまんまだよね?そんな家族たちが、すっきり収納に協力してくれるわけがないと思いませんか?

そこで、わたくしは考える。白い箱のラベリング収納はあきらめて、『7割収納』ってやつに挑戦!そう、全部の収納を7割に収めるっていう有名な片づけ方法です。ゆとりがあるから、すっきりするらしい。手始めに大量のお皿から。いらんもんがたくさんあるなあ。ちょっと欠けてるものとか捨てよう。何で今まで捨てなかったのかしら?見た目が悪いとかいう以前に、口とか手とか切ったら危ないじゃないの!それから、おまけでもらったキャラクターのついたお皿。割れるまで使おうって思っていたけど、割れないのよ、これが。無駄に丈夫。チャチャっと捨ててスッキリ。7割になるとスキマができて取り出しやすい!ガチャガチャしなくていいし。お、やったね。

続けて、洋服。これを少なくするのは楽勝でした。だって、着心地の悪いのと、似合わない服を捨てたら、そこそこ減って、7割くらいに収まっちゃったんですよ。いったい、私は今まで何を着ていたんだろう…?若い時はなんでも似合っちゃうから捨てにくいだろうけど、この年になると似合うものって無くなりますよね…。はーっ。7割収納にしてみたら、ギュウギュウしないから、シワにならないし、ほとんどの洋服をハンガーにかけることができるようになった‼︎

問題は本棚でした。本って「これ、全然役に立たないわあー」ってものはないような気がするんです。我が家には、作り付けの大きな本棚がリビングにあるんです。これの中身を7割にするのかあ。ふーむ。どうしましょ。

マキタから新発売した保冷温庫が好評です。大きくするのではなく、なぜか小さくしちゃったという画期的な商品です。従来品は内容量が20Lなのに、今回の新商品はたった7L!小さくなったということは、当然、中に入れられるものは少なくなっちゃったけど、早く冷やせるし、使用するバッテリも少なくてすむってわけです。なるほどねー、驚きました。確かに『スイカがまるまる一個入ります』って言われても、休憩中ってスイカ食べないし。500mlのペットボトルが6本入るんだから、それで十分ですよね。そうやって考えると保冷温庫は小さいのが正解かしら。

ところで、我が家の本棚。パンパンです。このパツパツの本棚はどうしたらよいのだろう。実は私の本棚って読んでない本の方が多いんですよ。芥川賞とか直木賞の発表があるとなぜか買いたくなっちゃうし、最近は本屋大賞の本まで欲しくなっちゃう。で、全然読めない。時間がなくて読んでないならまだしも、内容が難しくて読めないこともしばしば。何ページか読んで脱落した本も大量にあるんです。だからといってこれらを断捨離するなんてできなーい!だって、いつか読めるようになるって信じているんだもの。何回も脱落しても、いつか絶対に読んでやる!って思っているんですから。

あとは…そもそも見栄ですね。ドストエフスキーとか本棚にあるとカッコいいじゃないですか。最近は名作を解説してくれるYouTubeもありますよね。あれ、すっごくいいですよ。予備校の授業みたいで、哲学書なんかもわかりやすく教えてくれるし。で、YouTube見た後、本作が読みたくなってまた買ってしまう。ますます本棚がパッツパツに。しかも買ったのにまた読まなかったりする。YouTube見たからわかった感じになっちゃうんですよね。原書はやっぱり難し〜!でも、いいの。いつかは読むから。そのつもりだから。意気込みだけはあるから!というわけで、本棚の7割収納は夢のまた夢です。

自動運転、求む!

運転免許の認知機能検査ってご存知ですか?これ、75歳以上の人が免許更新の時に受けるテストのことです。夫の母である私の義母が、この検査を受ける年齢になりました。運転免許更新の通知とともに、認知機能検査&高齢者教習のお知らせも届いたもので、「大変だあー、大変だあー!」大騒ぎしています。ほうほう、何がそんなに大変なんだ⁇

義母は大変だ〜と騒ぐばかりで内容がよくわからない。なので、どんな検査なのかネットで検索してみました。どれどれ、『認知機能検査』っと。おおー、すごい量の情報が出てくる出てくる。読み進めていくと、なるほど、項目は3つあるんですね。そのうちのひとつ、【手がかり再生】というテストに、どうやら皆さん戦々恐々としているようです。そもそも【手がかり再生】ってなに?何が言いたいのかわからない謎のネーミングにますますビビらされる。

その【手がかり再生】とはこんな検査です。やり方をかいつまんで説明しますね。まず、16個のイラストを見るわけです。絵はてんとう虫やらタケノコやらフライパンなど。で、この16個のイラストをその場で覚えるという。え〜っ!覚えるの?今⁉︎で、いろいろあってこの16個の名称を紙に書いていくらしいんです。最初はヒントなしで「てんとう虫」「タケノコ」とか書くらしいのですが、おそらく全部は覚えきれないですよね?そこで次はヒントありで書いていくわけです。このヒントが【手がかり】ってことで、思い出すことが【再生】って意味なんでしょうね、きっと。ところがそのヒントもちょいとわかりにくいんですよ。「調理器具は?」っていうヒントから、あ!フライパンだ!って思い出せるかなぁ。なんだろう、予習なしでこの検査受けて受かるだろうか。難しすぎません?

うむむ。それだけ車の運転ってのは難しいものだ、ということなんでしょうか。確かに年齢を重ねれば重ねるほど、とっさの判断って難しい。ゆっくり考えれば豊富な人生経験から答えが出せても、運転ってのは「今、どうするか」の繰り返しだもんね。今まで運転に自信があったであろう方たちにとっては、とてもつらいものかもしれませんね。話し戻って、義母。同世代の友人たちが【手がかり再生】を難なくクリアしている話を聞いて、あせっております。毎日、YouTubeでお勉強。がんばれ、お義母さん!

当社は電動工具の販売をしています。工具の進歩はすごいなぁと感じ入る日々。ウエダキコーのお客さんは解体業やはつり業の職人さんが多いんですね。エンジンカッターやディスクグラインダーなど、コンクリートを切る工具を販売することも多いです。硬いものを切るわけですから、負荷も相当なもの。職人さんがケガしたり、大きな事故にならないように、各メーカーで細かいところを工夫してるんです。見た目は大きく変わってはいないけど、持ち手が握りやすくなってたり、重心の位置が変わっていたり。近い未来には邪魔なコードが無くなって、全部バッテリー式になると言われております。

いぶし銀の職人さんが若者に「オレの背中を見て学べ」っていう修行もカッコいいけれど、なかなか時間もかかるし、お互いの根性も必要。となると、やっぱり工具の性能がアップして、新人ちゃんでも使いやすいってのはいいと思うけど。そういえば、先日、当社で工具を購入してくださった職人さんが言っていた。「いい工具を使っちゃうと元の世界には戻れないよ」って。工具のチカラで誰もが同じくらいのレベルに達することができるので、現場が進むらしい。

そうなると、車もはやく自動運転になればいいですよね。私もマニュアル車からオートマ車に乗り換えた時、簡単でびっくりしましたもん。だけど、あれから事故が増えたのも事実ですよね。わたし自身も、ブレーキの踏みが甘くてスーッと車が動いていてしまい、ヒヤッとしたことがありました。今でもこのヒヤリを思い出すとゾッとします。でも、自動運転になれば、ブレーキが自動でかかってくれるのは嬉しい!ハンドル操作もコンピュータの方が上手そうです。山道のくねくねなんて、ラクそうでいいですね。

ところが、運転2年目の20歳の私の娘が「えー、やっぱりハンドル操作はしたいかな」と。しかも「運転がつらいって感じたことないし」。へー、若いんだねえ。お母さんは運転中、眠くてたまらんよ。ま、年齢関係なく、ハンドル操作ぐらいはしたいな、っていう人はいるでしょう。運転してる姿がカッコいいって思い込んでる方もいるでしょうし。全部、車に任せるのはイヤっていうのは理解できるかな。だったら自動運転システムが解除できるスイッチがついた車になるの?

で、今度は「自動運転を解除する」ための検査が出てくるんでしょう。きっとこの検査はご年配勢が苦手とされる、暗記試験が中心になりそう。もう、そうなったら諦めて自動運転システムを使いましょうよ。運転している姿以外にも、カッコいいときはたくさんあります。事故のない運転が一番カッコいい!工具と違って自動車は、便利になればいいってもんじゃない、ってのが複雑なところなのかもしれませんね。