人生には大きな穴が必要です

だあああーーー。穴があったら入りたい!みなさん、いかがお過ごしですか?穴があったら入りたいこと、ありませんか?私はあります!

突然ですが、美容院が好きです。私の現在の髪型がショートヘアということもあり、わりとこまめに行きます。で、美容院さんに毎回「今日はどうしますか?」と聞かれます。そう、この「今日はどうしますか?」の質問に対する正しい答えは何なんですかね?で、いろいろ言葉で説明するのですが、なかなか伝わらず。うむむ。しびれを切らす美容師さん、「今度はなりたい髪型の写真を持ってきてください」と。

確かにねー。そうだよね。漠然としたイメージだけでは髪なんか切れないよね。しかもそんなお客に限ってこだわりがありそうだもんね。ちなみ私、こだわらない方だけど、やっぱりニュアンスは伝えたい。パーマをかける時は、こんな感じでふわっと、とか、えり足はさっぱりとさせたいとか。だったら写真持ってこいよーって思うよね、美容師さんも。

だけど、恥ずかしいわけ。こちとら異常に自意識過剰おばさんなんだから。最近はスマホで「40代髪型」って検索すると、カットモデルの写真が出てくる出てくる。これでもかっていうくらい。あら、素敵。ん⁉︎いやいや、よく見るとかなり若いお嬢さんがモデルさんじゃないの。「40代髪型」って言ってるのに、モデルさんはおそらく20代というカオス。こんなの美容師さんに見せたら「プププ」と笑われてしまいそう。きちんと「40代髪型」って検索してるんだから、40代のモデルさんを使いなさいよー!と、世界の中心で叫んでみる。

で、「なりたい髪型の写真」ではなくて「見せても恥ずかしくない写真」を探す。もうすでに目的は変わってきているけれど、そんなことは関係ないのです。とにかく笑われたくない。「いやいや、このモデルさんと同じになるわないでしょ〜」と一瞬でも思われたら舌を噛み切りたい気持ちになるんですよ、こっちは!で、探しました。素敵なショートヘアの上品なマダム。かなり美しいマダムではあるけれど、年齢が同じくらいではないかと推測。この写真なら「憧れのマダム」的な感じで、いいかも。で、この写真をスクショして、いざ美容院へ。

「今日はどうしますか?」うふふ。きたきた。この質問にバッチリ答えるべく、スマホを取り出し、厳選した写真を見せる。はい、どうぞ。んっ⁉︎おや?うわわーーー!なんてこった!私のスマホに女優の深津絵里が現れた!いやああーーーー!違うんです、違うんです。これじゃない!あわてて深津絵里を消して、厳選したカットモデルの写真を見せたけど、後の祭り。「うわあ、この人、深津絵里になれると思ってるんだ。ぷぷ」と、思われたに違いない!恥ずかしい!穴があったら入りたい!

それでは穴をあけていこうと思います。コンクリートにまん丸の穴をあけたい場合、コアマシンを使います。穴をあける作業を『コア抜き』と言います。小さいものだとマンションなどの配管や、庭の手すりや塀の取り付けなど。マンホールやトンネルなどもコア抜きという作業で穴をあけたりします。コア抜きをする時にコアドリルという特殊な工具を使います。赤のコンセックと青のシブヤというメーカーが二大巨頭です。これに筒のような刃をつけて穴をあけるんです。コアの刃もいろんな太さのものや、いろんな長さのものがあるので、必要に応じた大きさの穴があけられますよ。

で、わたくし。大きめで、なおかつ深めな穴をあけて入りたかった。美容院に行く前に、深津絵里のドラマをTVerでみていたんです。深津絵里、かわいいなあ、なんて。ついでにいろいろ検索までしちゃって、なんかそのままだったのかなあ。なんで美容院に行く前に深津絵里なんか見ちゃったんだろうなあ、だああああ。後悔。

別に、美容師さん、何とも思ってないと思う。わかっている。だけど、やっぱり恥ずかしかったし、ふと思い出すと、だあああーーとなっちゃうわけです。年末に何やってるんだろう、私は。今年の恥は今年のうちに忘れてしまおうと思います。みなさま、良いお年をお迎えください。トホホ。