あの少年たちは今

工具女子日記

私の娘たちも大きくなったので子育てなんてずっと昔のことになりました。でも、あの頃出会った個性的な少年たちは今どうしているのだろう、とふと思う。

男の子って乗り物好きな子って多い気がする。乗り物付きの中でも細分化されていて電車派とはたらく車派。ここまでは普通かなあって感じですがここからの細分化がマニアックすぎる!

忘れられない少年、その一。3歳くらいの男の子。電車派。しかも新幹線しか興味ない。群馬だと『とき』とか『あさま』がおなじみ。でも、彼のお目当ては車体ではありません。『連結部』しか興味ない。よりによって、そこ⁉︎新幹線の鼻の部分がパカっと開いて連結するんですよね、確か。

彼のお母さんはひたすら新幹線の『連結部』の絵を描いていました。「おかあさん、のぞみとひかりで」とかとんでもない発注にもお応えする。しかも上手い。毎回上達している。鼻の形も新幹線によって違うから「書き分けに苦労するわ、ほほほ」と笑ってた…。

忘れられない少年、その二。幼稚園生。男の子。はたらく車派。ブルドーザーとかショベルカーかな。と思ったら、アタッチメント。バケットとか、カッターとか⁉︎「そうなの、そっちしか興味ないの。ほほほ」その少年もお母さんに絵を描いてもらってて「この車の場合はバケットの向きが違うよ」とか言ってた…。建設機械図鑑ができそう。

少年よ、小さい頃あんなに夢中だったんだから大人になってもきっと好きなんだろう。今ごろは工業系の学校とかで勉強してるのかな、なんて思っていた私。
「いや、今は見向きもしないよ」と。えっ⁉︎そうなの⁉︎息子さんが小さい頃、クルマが大好きだったお母さんが教えてくれた。あれはね、熱病みたいなもんだね」と。えー、そうなんだ…。あの子たちと現場で会うのが夢だったのになあ。