戸惑いしかない。トラックの運転

夫は営業もして配達もして、ウエダキコーの社長もしてます。
毎日かなりクルマを運転します。だから日も落ちてくると疲れからでしょうか、不機嫌な時があるんですよ。なんかね、ムスッとしている日がある。

で、ある日のムスッとタイム。
「トラック、移動させといて」と言われる。
そうそう、私は運転は嫌いじゃないの。むしろ好きだし、なんなら上手いと思ってる。で、トラックに乗り込み、キーを回してエンジンをかけると、ん⁉︎んん⁉︎ 足元にペタルが3つ。ほほう。こ、これはマニュアル車ではないか!


ずっと貸出してたので、知らなかったのです。このトラックってマニュアルなんだ……。マニュアル車なんて20年くらい乗ってないよ〜。でも、ムスッとタイムなんですよ。夫は。「えー、できるかなぁ。てへぺろ」とか、笑ってもくれないと思う。それに、できなくてガッカリされるのもなんだかプライドが許さない感じ。ここで決意する。思い出せ!わたし!

クラッチとブレーキを一緒に踏むのはわかる。
半クラッチだよな、問題は。一速はなんとかつながる。ぶろろろ。
お、やったじゃん。最悪このままでもいいが、やっぱりこれだと進まないよう。
二速に挑戦。ぎりエンスト回避。もうイヤ。三速には当然挑戦せず、ぶろろろ、と二速で移動。ぶろろろ、ぶろろろ。チョーゆっくり移動。

ムスッとタイムの夫は見てなかったため気づかず。「おー、ありがと」って軽く言われたけど、いやいや、道の真ん中でエンストしたら泣いてた。パニクって公道で迷惑かけるとこだった。この業界ってまだまだマニュアル車ってあるのね。
あー、びっくりした。

はがし機って人が集まっちゃうんです

ブログ『工具女子日記』

ウエダキコーです。

今年の春、コロナがじわじわ押し寄せていた頃。
千葉のニュータウンの改装工事のため
はがし機が出動となりました。
大きな大きなホームセンターでした。

当時は自社のユニック車がなかったため、
4tユニックロングボディをレンタル。はがし機を荷台に乗せて
社長でもある夫と私とでいざ群馬から千葉へ!

私、まあまあ運転は好きですがこれはさすがに運転できない気がする。夫がずっと運転でかわいそうなので助手席で話を続けてみたりする。つまんなそうな顔された。おいこら。疲れたのでご飯も食べたいが4tロングが停められる駐車場ってないのね。しかもあの頃はコロナ真っ最中。なんか外食は気が引けて結局コンビニおにぎり。

春とはいえこの日は雪がちらつく寒い日だった。やっと現場に到着。夜ですよ。改装工事の現場って夜が多いんです。昼間はホームセンターが開店してるので、お客さんや従業員がいない夜に工事するんです。

さあさあ、荷台からはがし機を下ろしましょう。ってなったら、このはがし機が物珍しいらしくいろんな業種の職人さんがわらわら集まってきた。みんながオーライオーライって言ってくれたり、こちらに灯を照らしてくれたり、職人さん優しい。

今度ははがし機に職人さんが乗ってみる。
「おおーっ」と歓声が上がるんですよ。最初は設備屋さんとか内装解体屋さんとか集まってきて「へえー、こんな感じなんだ」とかわちゃわちゃしているところに監督さんや職長さんも集まってきて「なんだなんだ」となる。初めて見る人も多いのかな。

そうそう、当社の敷地内の駐車場ではがし機を積み上げたり、動かしたりしてると、必ず近所の方々がわらわらと集まります。ご年配のご婦人からご質問。
「このアレは、最近のアレですか?」……ふむ。おそらく電動カートと間違えてる。奥さま、これをカートにしたら重すぎます。